観賞魚の疾病対策

タイトル 観賞魚の疾病対策
担当機関 (国研)水産研究・教育機構 水産大学校
研究課題名
研究期間 2014~2016
研究担当者 安本信哉
近藤昌和
発行年度 2018
要約 観賞魚の疾病には未報告の疾病が多く存在する。本研究ではキンギョとニシキゴイにおける未報告疾病の原因を明らかにするとともに、その治療法や対策法について検討した。治療法や対策法については、観賞魚用薬品メーカーの主催する魚病講習会などで生産者やユーザーに教授した。
背景・ねらい キンギョの養殖場で原因不明の大量死が発生した。大量死を防ぐためには原因究明が必要不可欠と考え、大量死の発生した養殖場での聞き取り調査やサンプリングを行った。ニシキゴイ養殖場においては、業界内で潜水病と呼ばれる、沈んだまま動かなくなる病気が以前から問題視されていた。この病気の原因を解明するため、病魚のサンプリングを行った。これら病魚は外見所見や解剖所見を観察したのち、病理組織学的手法を用いてさらに詳しく調べた。  
成果の内容・特徴 キンギョにおいては、クリノストマム属吸虫のメタセルカリアが寄生した魚に対して、ウイルス病対策で行われる昇温処理を行ったことが原因であることが明らかとなった。本寄生虫は休眠状態で寄生しているため、宿主に大きな影響を与えないものであるが、昇温処理により活性化して周辺組織を破壊し、宿主を死亡させたためである。本寄生虫の感染を防ぐことが、有効な対策法と考えられた。ニシキゴイについては、鰾水貯留によって潜水する病気であることが明らかとなった。鰾水貯留の原因は、鰾内または気道での細菌感染が考えられた。今後、原因細菌の特定ならびに感染の原因について検討していく予定である。
成果の活用面・留意点 キンギョ大量死の原因が解明するとともに、対策法を考案したことから、本寄生虫と昇温処理が原因となる大量死を防ぐことが可能となった。また、ニシキゴイの潜水病については、潜水症状の原因を明らかにしたことから、今後本病の原因や対策法確立に貢献すると考えられる。なお、これら研究成果は観賞魚用薬品メーカーや振興会などが主催する勉強会や魚病講習会で、これら成果を積極的に公開した。  
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010029615
カテゴリ くり 治療法

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