コンブ乾燥施設の省エネルギー化技術の開発

タイトル コンブ乾燥施設の省エネルギー化技術の開発
担当機関 (国研)水産研究・教育機構 水産工学研究所
研究課題名
研究期間 2012~2017
研究担当者 長谷川勝男
溝口弘泰
発行年度 2017
要約 コンブの機械乾燥では多量の燃油を消費している。乾燥機、排気ファン、天井扇等で構成される乾燥施設運用面から効率化方策を調査研究した。省エネルギー化のためには、蒸発した水分は排出し無駄に熱を排出させない効率的な運用が必要であり、そのためには、乾燥するコンブ重量に応じた排気風量の設定が重要であることが判明した。コンブ乾燥の効率化のPRビデオを制作し、普及に資する。
背景・ねらい コンブ養殖業では主に乾燥コンブを出荷している。岩手県沿岸では震災で海岸近くのコンブ乾燥施設が被災したことから、漁協は共同利用の乾燥施設を再建した。従来の直火式乾燥機に替わって間熱式の乾燥機が導入されるなど、共同利用施設の効率的な運用方法が課題となった。そのため、多量の燃油が消費される乾燥施設の効率的運用技術の開発を行った。
成果の内容・特徴 コンブ乾燥施設では、乾燥の進展に合わせて排気ファン運転台数、シャッター開閉度の調整とそのタイミングが運用上のカギとなる(図1、図2)。乾燥作業は、温度を高めて原藻の水分を蒸発させ、同時に水蒸気を排出することが重要であるが、この過程を効率良く行うことが課題となる。排気ファン設置位置の改善と乾燥施設の見える化装置の導入を図り、コンブ乾燥特性の調査研究に取り組んできた。乾燥開始後、段階的に排気風量を絞る際の目安として、室内の温度と絶対湿度(露点)に着目することで、乾燥の効率化が図れることを明らかにした。排気風量の設定がほぼ適切な一例を図3に示す。乾燥時間8時間のうち序盤は速やかに温度を40℃以上、露点を30℃以上に持って行き、中盤の早いタイミングで設定温度(60℃)に到達させるような運用が省エネルギー化には有効である。乾燥室に収容するコンブ原藻の本数(重量)によって、乾燥施設の運用を変えることも必要である(図4)。
成果の活用面・留意点 コンブ乾燥の省エネルギー化のため、乾燥施設の効率的運用を紹介するPRビデオを制作した。この教材をもとに本研究成果の普及を図る。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010029436
カテゴリ 乾燥 出荷調整 省エネ・低コスト化

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