タイトル | カップ麺製品におけるノシメマダラメイガ混入時期推定のための発育調査 |
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担当機関 | (国研)農業・食品産業技術総合研究機構 食品研究部門 |
研究課題名 | |
研究期間 | 2016~2017 |
研究担当者 |
宮ノ下明大 |
発行年度 | 2017 |
要約 | カップ麺製品での本種の発育日数(孵化から成虫まで)は平均37.7日(25°C)であり、生きた幼虫が発見された場合、混入時期推定の目安に利用できる。カップ麺容器内に200個体の孵化幼虫を投入した場合は、明らかな発育遅延が起きる。 |
キーワード | 異物混入、カップ麺製品、混入時期推定、発育日数、ノシメマダラメイガ |
背景・ねらい | ノシメマダラメイガは、乾燥食品に混入する頻度が高い食品害虫として問題になっている。カップ麺製品には、油揚げ麺に多様な乾燥食材が組み合わされた製品があり、本種幼虫が容器内に混入すれば、摂食可能な食材が多数存在することになる。複数の食材を幼虫がどのように食べ分けるかや、それらが発育日数に与える影響に関する研究は報告がない。また、カップ麺製品への幼虫の混入時期推定のための発育日数の報告もない。 本種の混入時期推定のための発育日数と複数の食材が幼虫の発育に与える影響を調べるために、カップ麺製品で発育試験を行う。具体的には、市販されているカップ麺製品を用いて、A.油揚げ麺、B.植物性かやく(キャベツ、ネギ、トウモロコシ)、C.動物性かやく(肉片)、D.製品(AからCまで合わせたもの)に分け、食材単独およびその組み合わせについて、羽化率と発育日数を調べる。各試験区は、孵化後24時間以内の幼虫10個体を投入し、温度25°C、相対湿度70%、日長16時間明期、8時間暗期(16L8D)の条件で飼育する。試験の食材量は、カップ麺1個当たりに含まれる具材を分けて使用する。 また、カップ麺製品に本種孵化幼虫10個体または200個体を投入して、31~34日後に冷凍殺虫し、幼虫、蛹、成虫の個体数を計測することで、幼虫密度が本種の混入時期推定に与える影響を調べる(過去に200個体以上の幼虫の混入事例が報告されている)。試験は、温度25°C、相対湿度70%、日長16L8Dで飼育する。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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カテゴリ | 乾燥 害虫 キャベツ とうもろこし ねぎ 豚 |