瀬戸内地域の芝生畦畔では、年3回の草刈りでシバに必要な光環境は確保できる

タイトル 瀬戸内地域の芝生畦畔では、年3回の草刈りでシバに必要な光環境は確保できる
担当機関 (国研)農業・食品産業技術総合研究機構 西日本農業研究センター
研究課題名
研究期間 2013~2017
研究担当者 伏見昭秀
発行年度 2017
要約 シバの生育に必要な光環境は、5月、7月、9月の年3回草刈りで、光環境が比較的良好な4月から10月の毎月の年7回草刈り並みに確保できる。
キーワード 芝生畦畔、シバ(Zoysia japonica)、光環境、草刈り回数
背景・ねらい 従来、緑地、公園、競技場等のシバの維持管理には5月から10月に3~10回程度の草刈り回数が必要であるとされており、農村の芝生畦畔における年3回の草刈りは、維持管理の回数としては最も少なく、生育に必要な光環境が雑草によって妨げられていることが懸念される。そこで、芝生畦畔における5月、7月、9月の年3回草刈り条件で、シバの直上における相対光量子密度および雑草の発生を調査し、シバの生育に必要な光環境が確保されているかどうかを明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 5月、7月、9月の年3回草刈りでは、シバにとって光環境が比較的良好な4月から10月の毎月の年7回草刈りと比べて、芝生畦畔の群落高は高く推移する傾向の一方(図1)、シバの直上における相対光量子密度の推移は年7回草刈りと同様の79~91%である(図2)。
  2. 5月の年1回草刈りでは、7月以降にチガヤとヨモギが繁茂し(表1)、シバの直上における相対光量子密度は8月には60%、9月から10月には35%程度に低下する(図2)。
  3. 試験開始時のシバの被度は全区で80%、試験期間中、年7回草刈りでは83%、年3回草刈りでは75%でほぼ一定、5月の年1回の草刈りでは10月に65%で衰退が認められる。
成果の活用面・留意点
  1. 瀬戸内地域における農村の芝生畦畔では、5月、7月、9月の年3回草刈りでシバの光環境を確保した維持管理が可能であることを情報提供する。
  2. 本内容は、西日本農業研究センター天神地区(広島県福山市)において、シバ二重ネット工法で2010年6月にシバ「朝駆」を植栽、翌年から5月、7月、9月の年3回草刈りで維持管理した南向きの斜度30~35%の芝生畦畔で、2015年4月から10月に試験を実施した結果である。
  3. 芝生畦畔の維持管理では、省力管理に関わる低い群落高の維持およびシバの生育にかかわる光環境の確保の観点から、大型の多年生雑草であるチガヤ、ヨモギ等が発生した場合は移行性除草剤の塗布処理等で防除する必要がある。 
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010029166
カテゴリ 雑草 除草剤 防除 よもぎ

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