イネ縞葉枯病多発地域における発病株率および保毒虫率の推移

タイトル イネ縞葉枯病多発地域における発病株率および保毒虫率の推移
担当機関 (国研)農業・食品産業技術総合研究機構 中央農業研究センター
研究課題名
研究期間 2011~2016
研究担当者 柴卓也
平江雅宏
早野由里子
上松寛
笹谷孝英
樋口博也
大藤泰雄
奥田充
発行年度 2016
要約 イネ縞葉枯病多発地域では、収穫後のひこばえにおいて発病株率およびヒメトビウンカの保毒虫率が急激に上昇する。イネ収穫後は必ず水田を耕起して、保毒虫率の高い個体群の越冬を防ぐ。
キーワード イネ縞葉枯病、ヒメトビウンカ、保毒虫率検定、イネ、ひこばえ
背景・ねらい 関東、近畿、九州地方においてイネ縞葉枯病の発生が増加しており、早急な対策技術の開発や正確な発生予察情報の提供が求められている。そこで、多発地域におけるイネ縞葉枯ウイルスとその媒介虫であるヒメトビウンカの動態を解析し、本病の伝染環を効果的に遮断するための圃場管理や発生予察の高度化に役立てる。
成果の内容・特徴
  1. イネ収穫後のひこばえにおいてイネ縞葉枯病発病株率が急激に上昇する。それにともない媒介虫の保毒虫率も急激に上昇する(図1)。
  2. ひこばえからウイルスを獲得した媒介虫の多くはそのまま水田内に留まるため、冬になるとひこばえの枯死にともないほぼ死滅するが、水田内にスズメノカタビラなどのイネ科雑草が繁茂していると死滅せずに雑草で越冬する。イネ収穫後は必ず水田を耕起して、保毒虫率の高い個体群の越冬を防ぐ。
  3. ひこばえからウイルスを獲得した媒介虫の一部は、水田付近のスズメノカタビラなどのイネ科雑草に移動して越冬する。畦畔など水田に近接した場所には保毒虫率の高い個体群が存在する(図2)ので、イネ縞葉枯病が発生しやすい地域では秋から冬にかけて除草作業を実施するとよい。
成果の活用面・留意点
  1. 本成果はイネ縞葉枯病の防除指導や発生予察を行う病害虫防除所や普及センター等で活用できる。
  2. イネ縞葉枯病の発生予察を目的としてヒメトビウンカの保毒虫検定を行う場合は、ヒメトビウンカをひこばえから採集すると越冬個体群の保毒虫率を過大評価するおそれがあるため、ひこばえからの採集は行わず、雑草地等から採集する。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010028874
カテゴリ 雑草 縞葉枯病 除草 水田 ヒメトビウンカ 病害虫防除 圃場管理 防除

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