特定波長光飼育によるホシガレイおよびヒラメ稚魚の成長

タイトル 特定波長光飼育によるホシガレイおよびヒラメ稚魚の成長
担当機関 (国研)水産研究・教育機構 東北区水産研究所
研究課題名
研究期間 2012~2014
研究担当者 清水大輔
藤浪祐一郎
発行年度 2016
要約 効率的で低コストな異体類の中間育成および養殖手法の開発を目的として、ホシガレイ稚魚(全長4.8cm)およびヒラメ稚魚(全長11cm)をLED光源を用いた様々な波長条件(青,青緑,緑,赤,白)および自然光(屋内光)の対照区で2ヶ月間の飼育実験を行った。ホシガレイ・ヒラメ稚魚のいずれにおいても特定波長光、特に緑色で成長促進効果が認められた。
背景・ねらい 効率的で低コストな異体類の中間育成および養殖手法の開発を目的として、ホシガレイおよびヒラメ稚魚飼育において特定波長光による光制御が成長促進に与える効果を調査した。 
成果の内容・特徴 ホシガレイ稚魚(全長4.8cm)の好適波長条件の把握:LED光源を用いた様々な波長条件(青:454nm、青緑:497nm、緑:518nm、赤:635nm、白)および自然光の対象区で2ヶ月間の飼育実験を行い成長・生残を評価した。光周期は一定(7時点灯、17時消灯)、光量子束密度は10μmol・m-2・s-1とした。2ヶ月間の飼育においていずれの試験区も斃死はなかった。2ヶ月後の全長は、緑(8.76cm)、青緑(8.22cm)、青(8.12cm)で自然光の対象区(7.41cm)より有意に大きかった(図1)。

ヒラメ稚魚(全長11cm)の好適波長条件の把握:LED光源を用いた様々な波長条件で2ヶ月間の飼育実験を行い成長・生残を評価した。光条件はホシガレイと同様とした。試験区間で生残率に有意差はなかった。2ヶ月後の全長は、緑(20.8cm)、青緑(20.6cm)、青(20.0cm)で対象区(19.2cm)より有意に大きかった(図2)。以上の結果より、ホシガレイ・ヒラメ稚魚のいずれにおいても特定波長光、特に緑色で成長促進効果が認められた。 
成果の活用面・留意点 ホシガレイおよびヒラメにおいて、緑色等の特定波長LED光を照射して飼育することで成長が促進することを見いだした。このLED光照射は暗室で行う必要はなく、通常飼育を行う屋内にLEDを追加するのみで達成できる画期的な方法である。そのため特定波長光照射飼育を中間育成や養殖に導入することで、生産性向上に貢献できる可能性が極めて高い。 
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010028797
カテゴリ 低コスト 光条件

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