アセアン国別食料需給モデル作成・運用マニュアルによる成果の普及

タイトル アセアン国別食料需給モデル作成・運用マニュアルによる成果の普及
担当機関 (国研)国際農林水産業研究センター
研究課題名
研究期間 2016~2020
研究担当者 草野 栄一
白鳥 佐紀子
古家 淳
発行年度 2016
要約 アセアン加盟各国を対象として食料生産・消費の中期予測を行うための非均衡モデルを作成・運用するためのマニュアルを作成し広く公表する。マニュアルは、モデルの作成法を基礎的な計量経済学の概念と共に示し、モデルの理解・作成・運用に寄与する。
キーワード アセアン, 食料需給モデル
背景・ねらい 2015年末に、アセアンは経済共同体を発足させ、加盟各国では農産物の貿易自由化進展への期待感から、食料需給の中期的見通しへの関心が高まっている。こうした情勢を踏まえ、2013~2015年に、アセアン食料安全保障情報システム(AFSIS)と協力して、アセアン加盟各国の政府職員を対象に実施した研修成果である非均衡中期食料需給モデルの作成・運用のためのノウハウを整理したマニュアルを作成・公開する。アセアン各国の政府職員や関心を持つ研究者による、食料需給モデルの理解・作成・運用に寄与することを目指す。
成果の内容・特徴
  1. AFSISの食料需給予測プロジェクトを通して、加盟各国の政府職員に移転した非均衡中期モデルの概念(図1)や、具体的な構造(図2)、ベースライン予測結果(図3)やシナリオ分析の手法などが示されている。
  2. 政府職員・研究者・学生等が、モデルを作成・運用するための食料需給モデルの概要が示されている。また、農産物の国内需給の均衡を前提とせず、モデル構造を理解しやすくすることで、OECD-FAOなどの国際機関が用いる需給均衡モデルの理解の基礎となる情報を提供している。
  3. 加盟各国における農産物の貿易・生産に関する基本的な政策・制度の情報を整理し、シナリオ分析のためにモデルの構造を変更する方法が示されている。また、モデルを比較静学分析(余剰分析)に利用する方法が示されている。
  4. モデルを構築するために必要な回帰分析を中心とした自由度調整済み決定係数や標準誤差など、統計学の基礎的な概念が説明されている。
  5. AFSISの食料需給プロジェクトにおいて配布したモデル、及び回帰分析のためのプログラムを含むエクセルファイルの使用法が示されている。
成果の活用面・留意点
  1. 成果は印刷物として、AFSISの食料需給予測プロジェクトに参加した加盟各国の政府職員や、関心がある研究者・学生に配布される。また、下記のAFSISのウェブページ上からアクセスできる。
  2. AFSISウェブページ http://www.aptfsis.org/ 
  3. マニュアルに示されているデータとパラメータは、プロジェクト参加者によって収集・推計されたものであり、モデルを運用する際には、これらの値を十分に吟味する必要がある。
  4. マニュアルで説明されているモデルは、国レベルのデータを用いており、また、需給量が価格に影響しない構造となっている。政策的な関心に応じて、より詳細な地域レベルのデータの使用や、需給量が価格に影響する構造への、モデルの拡張が必要である。
オリジナルURL https://www.jircas.go.jp/ja/publication/research_results/2016_d01
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010028753
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