口蹄疫の伝播シミュレーター(JSMIN-FMD)の開発

タイトル 口蹄疫の伝播シミュレーター(JSMIN-FMD)の開発
担当機関 (国研)農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究部門
研究課題名
研究期間 2013~2016
研究担当者 早山陽子
山本健久
発行年度 2016
要約 口蹄疫発生時の迅速な防疫対応を支援するため、口蹄疫の感染の広がりや、防疫対応に要する人員や費用の推定が可能な口蹄疫の伝播シミュレーターを開発する。このシミュレーターは、行政の防疫担当者が防疫対策の立案や意思決定に活用できる。
キーワード 口蹄疫、伝播モデル、シミュレーター、防疫対策、危機管理
背景・ねらい 口蹄疫の早期封じ込めには、発生時の迅速な防疫対応が重要である。そのためには、地域における感染の広がりやすさを把握し、これに応じた防疫対策を実行できるように、必要な人員と資材を事前に備えておくことが重要である。そこで、本研究では、国内の様々な地域における口蹄疫の感染の広がりや、防疫対応に要する人員や費用の推定が可能な口蹄疫の伝播シミュレーター(Japan Simulation Model of Infectious animal diseases-FMD: JSMIN-FMD)を開発する(図1)。本シミュレーターは、行政の防疫担当者が地域の防疫対策の立案や意思決定に活用できるよう、操作性と汎用性の高いシステムを目指して開発する。
成果の内容・特徴
  1. 本シミュレーターでは、口蹄疫の感染拡大のシミュレーションを行うために、地域の畜産農家の情報、感染拡大の条件及び防疫対策の条件を入力する。農場間の感染の広がりは、人や車両の移動に伴う伝播と農場間の距離に応じた伝播によって再現される。
  2. 防疫対策は、感染農場における殺処分、感染農場の周辺農場に対する予防的殺処分、及び周辺農場に対するワクチン接種の3種類を評価できる。また、動物種や飼養規模などに応じて対策の優先順位を設定することも可能である。防疫対策の条件を変更することで、様々な防疫対策の効果を比較することもできる。
  3. シミュレーションの結果は、感染拡大の推移がグラフと地図で出力される(図2)。地域内における感染の広がりは、地図のアニメーション機能で表現される。また、防疫対応に必要な人員と費用を推定し、その結果をグラフ表示することも可能である。
  4. 口蹄疫の感染拡大は、ウイルスの病原性や感染力、侵入地域の家畜の飼養状況、侵入から発見までの期間など様々な影響を受けることから、本シミュレーターは口蹄疫発生時の感染拡大を必ずしも正確に予測するものではないことに留意する必要がある。
成果の活用面・留意点
  1. 普及対象:国や都道府県等の家畜衛生担当者
  2. 普及予定地域、普及予定面積・普及台数等:全国
  3. その他:地域レベルでの口蹄疫の防疫対策の立案、意思決定、防疫演習に利用可能。
  4. 操作方法の問合せ先:動物衛生研究部門・ウイルス・疫学研究領域・疫学ユニット。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010028722
カテゴリ 飼育技術

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