カーネーション標準連鎖地図を利用した八重咲きに連鎖したSSRマーカーの開発

タイトル カーネーション標準連鎖地図を利用した八重咲きに連鎖したSSRマーカーの開発
担当機関 (国)農業・食品産業技術総合研究機構 花き研究所
研究課題名
研究期間 2010~2015
研究担当者 八木雅史
山本俊哉
磯部祥子
平川英樹
田畑哲之
棚瀬幸司
山口博康
小野崎隆
発行年度 2015
要約 カーネーション標準連鎖地図は全長969.6cM、412個のSSRマーカーが15の連鎖群で構成される。八重咲きを支配する遺伝子座(D)は、連鎖地図上の第15連鎖群に位置づけられ、近傍のSSRマーカーCES1982およびCES0212は、八重咲き形質に強く連鎖する。
キーワード カーネーション、花型、八重、一重、SSRマーカー
背景・ねらい カーネーション(Dianthus caryophyllus L.)の八重咲きは花弁そのものが奇形的に生じる器官重複により生じる。一重咲き、八重咲きの花型はカーネーションの重要形質の一つである。本研究では、SSRマーカーを用いてゲノム全体をカバーする標準連鎖地図を作成し、連鎖解析により花型の遺伝子座を明らかにし、連鎖するSSRマーカーを開発する。
成果の内容・特徴
  1. 八重咲き系統85-11および一重咲き品種「プリティファボーレ」のF2集団91個体を用いて作成した連鎖地図は、全長969.6cM、412個のSSRマーカーが基本染色体数と同じ15連鎖群から構成され、カーネーションの標準連鎖地図として利用できる(図1)。
  2. F1では108個体すべてが八重咲きである。F1の系統5P95を自殖して得られたF2集団では、八重咲き73個体、一重咲き18個体であり、3:1の期待分離比に適合することから、八重咲き形質は優性の一因子(D)に支配されると推定される(図2)。
  3. 連鎖解析の結果、八重咲き遺伝子座(D)は連鎖地図上の第15-2連鎖群に位置づけられる(図1)。
  4. D座と同じ遺伝子座に存在する4種類のSSRマーカーを用いた遺伝子型解析の結果、CES1982とCES0212マーカーは、一重品種には無く、八重品種のみに共通する対立遺伝子を有していることから、これら二つのマーカーがD座に強く連鎖すると考えられる(図1、表1)。
  5. 八重咲き(シム系と地中海系のスタンダード、スプレー)および一重咲きの品種を用いた遺伝子型解析の結果、スタンダードのうち、シム系品種はDd型、現在の主力品種である地中海系はDD型であり、スプレーはDd型とDD型が混在していると推定される(表1)。また、倍数体のナデシコ系の一重咲き品種は、八重咲きの対立遺伝子を有していない(表1)。
成果の活用面・留意点 今回明らかにした八重咲き形質に連鎖するSSRマーカーおよびその遺伝子座の情報は、今後のマーカー選抜および八重咲きを支配する遺伝子単離に有効である。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010028477
カテゴリ カーネーション なでしこ 品種

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