シロクローバのリビングマルチを用いた飼料作物の有機栽培輪作体系

タイトル シロクローバのリビングマルチを用いた飼料作物の有機栽培輪作体系
担当機関 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 東北農業研究センター
研究課題名
研究期間 2008~2014
研究担当者 出口 新
魚住 順
金子 真
嶝野英子
発行年度 2014
要約 シロクローバのリビングマルチを用いることにより、無農薬・無化学肥料による飼料用トウモロコシと飼料用ムギ類の輪作体系が構築できる。トウモロコシおよびムギの播種前に有機肥料として堆肥を施用すれば収量をさらに高めることができる。
キーワード リビングマルチ、トウモロコシ、有機栽培、シロクローバ、ライコムギ
背景・ねらい 有機畜産物に対する社会的関心の高まりに伴い、飼料作物の有機栽培に対する要望が増加している。そこで、シロクローバのリビングマルチを用いた飼料用トウモロコシと飼料用ムギの有機栽培輪作体系を構築する。
成果の内容・特徴
  1. この輪作体系では、まず8月にシロクローバを播種し、翌年の5月にシロクローバ群落中にトウモロコシを不耕起播種する。9月にこれを収穫した後、10月に飼料用ムギ類を耕起播種し、翌々年の7月にムギ類を収穫する。以後このサイクルを繰り返す(図1)。
  2. シロクローバはトウモロコシ栽培時のリビングマルチとして機能するため、雑草がきわめて多い圃場においても農薬を用いることなく雑草を防除できる。さらに、トウモロコシ播種時にシロクローバ群落の上から有機肥料として堆肥を表面施用すれば、トウモロコシの収量をさらに高めることができる(表1)。
  3. 寒冷地では、10月以降に発芽・越冬できる雑草はほとんどないため、トウモロコシの収穫後にライコムギを無農薬で耕起栽培しても雑草はほとんど発生しない。ライコムギ播種時に有機肥料として堆肥を施用するとさらに収量を高めることができる(表2)。
  4. この輪作体系の乾物収量は、無農薬・無化学肥料でトウモロコシを耕起栽培により連作した場合に想定される2年分の乾物収量よりも多い(図2)
成果の活用面・留意点
  1. 本試験は青森県横浜町(北緯41度58分、東経141度13分)の有機農産物のJAS規格に準拠した飼料生産を行っている圃場において、シロクローバの品種「フィア」、トウモロコシの品種「34B39」、ライコムギの品種「ライダックス」を用いて行った。
  2. シロクローバのリビングマルチを用いるとトウモロコシの収穫期とシロクローバの播種期が重なるために、トウモロコシを1年1作できない。トウモロコシの有機栽培の詳細については、「飼料用トウモロコシの有機栽培に活用できるシロクローバのリビングマルチ」(東北農業研究センター2009年普及成果情報)を参照されたい。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010028067
カテゴリ 雑草 飼料作物 飼料用作物 とうもろこし 農薬 播種 品種 防除 輪作体系

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