自給飼料利用型TMRセンターからみたコントラクターとの連携効果

タイトル 自給飼料利用型TMRセンターからみたコントラクターとの連携効果
担当機関 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 北海道農業研究センター
研究課題名
研究期間 2013~2014
研究担当者 久保田哲史
藤田直聡
若林勝史
発行年度 2014
要約 北海道で平均的なTMR供給頭数1,000~1,200頭で飼料作面積500~600haのTMRセンターでは、おおむね供給頭数1,200頭で飼料作450haを下回る場合にはコントラクターへ作業委託を行う方が飼料作物の収穫経費は低下する。
キーワード TMRセンター、コントラクター、連携条件、圃場分散
背景・ねらい 自給飼料を主原料に利用した大規模TMRセンターの設立が進展しており、TMRセンターによるコントラクターへの圃場作業の委託も増加している。作業委託は大型作業機への莫大な投資の節減を可能とするが、一方で委託料金の支払いによるコスト増加の可能性もある。とくに圃場が広範囲に分散しているTMRセンターでは収穫物運搬の往復に時間を要し、委託料金が高くなる懸念がある。
そこで、線形計画法により、収穫作業をコントラクターに委託することが経営的に有利となるTMRセンターのTMR供給頭数規模の閾値を、圃場分散の程度を考慮した営農モデルシミュレーションから明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 表1は現地調査に基づいて設定した営農モデル分析の前提条件と内容を示す。TMRセンターはTMR供給頭数1,600頭、飼料生産面積600haの規模で、TMR供給頭数のうち400頭分はTMRセンターの構成員外への販売である。また、コントラクターの利用料金は面積当たりと時間当たりの組み合わせであり、収穫物を運搬するトラックの上限台数は7台である。通作距離が長くなるにつれて料金は上昇する。圃場分散はTMRセンターの共同バンカーサイロを中心に平均片道距離で10kmまで、1kmごとに10通り設定する。
  2. 図1はTMRセンターと比較したときのコントラクターの収穫作業経費の低下額を示す。TMR供給頭数1,256頭以上ではTMRセンターの収穫経費の方が低いために低下額はマイナスとなる。1,255頭以下ではコントラクターの収穫経費の方が低くなるため、低下額はプラスとなる。1,255頭以下ではコントラクターに委託する方が低コストとなる。
  3. 表2は圃場分散(耕作距離)と外部委託が有利となるTMR供給頭数との関係を示す分析結果である。圃場の地理的分布範囲が拡大するにつれてTMRセンターの作業経費は高まるとともにコントラクターへの委託経費も高まるため、圃場分散に影響されることなくTMR供給頭数1,200~1,300頭で飼料作面積450ha~500haを下回る規模ではコントラクターへの作業委託が有利となる。
成果の活用面・留意点
  1. 今後TMRセンターの設立を検討している酪農経営グループや、コントラクターへの委託を検討しているTMRセンターにおいて活用できる。
  2. 北海道のTMRセンターとコントラクターを対象としている。
  3. TMRセンターの飼料設計内容やコントラクターの料金の水準が異なれば、委託有利性を判断する閾値としてのTMR供給規模は変わる。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010028028
カテゴリ 経営管理 コスト コントラクター 飼料設計 飼料作物 低コスト 乳牛

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