オイルパーム廃棄木搾汁液からのエタノール生産におけるエネルギーの効率

タイトル オイルパーム廃棄木搾汁液からのエタノール生産におけるエネルギーの効率
担当機関 (独)国際農林水産業研究センター
研究課題名
研究期間 2011~2013
研究担当者 村田善則
荒井隆益
小杉昭彦
発行年度 2013
要約 オイルパーム廃棄木より樹液を効率よく搾るために開発したシステムにおいて、樹液からのバイオエタノール生産のための投入エネルギーおよび産生エネルギーを計算すると、投入エネルギーよりも産生エネルギーが大きい。
キーワード バイオエタノール、オイルパーム廃棄木、エネルギー効率
背景・ねらい オイルパーム廃棄木のトランク(幹)より発酵糖を含んだ樹液を搾汁するシステムを開発し(村田ら、国際農林水産業研究成果情報 第17号)、ベンチスケールの搾汁装置を製作している1)。本装置を用いた際のエネルギー効率を評価するため、搾汁に関わる全エネルギーを見積もり、投入エネルギーとして計算する。またエタノール生産に関わるエネルギーを求め、エタノール生産に関わるエネルギー効率を計算する。
成果の内容・特徴
  1. 樹齢23‐25年のオイルパームトランク(直径30-45㎝、長さ12m)を長さ1.2mに切り出し、樹皮と外層を除去した直径20㎝のコアを実験に用いる。トランクコアの粉砕および搾汁に関わるエネルギーの合計を投入エネルギーとして計算する2)(表1)。
  2. 産生エネルギーは、樹液から生産されたエタノールの熱量および搾汁残渣(水分含量50%)の熱量の合計として計算する2)(図1)。
  3. 投入エネルギーと産生エネルギーの比率は4.8である(図2A)。
成果の活用面・留意点
  1. サトウキビからエタノールを生産する場合、バガス燃焼からの自己供給エネルギーを加味するとエネルギーの比率は8.3である2)。オイルパームの場合の本成果の値(4.8)より高い値であるが、オイルパームでも実用的には十分高い値と考えられる。
  2. 本研究は、実験装置(回転樹皮むき機)のサイズに合わせてトランクコア(20cm直径、長さ1.2m)の処理に要する消費電力を測定したデータであるが、33.74倍することで全トランク(40㎝x10m)に要するエネルギーを見積もることができる。
  3. 全トランク(40㎝x10m、重さ1.14トン)について輸送エネルギーは、プランテーションと搾汁工場の距離を8kmと仮定した場合47.2MJである2)(図2B)。肥料に関わるエネルギーは73.7MJであるが、本研究では、プランテーションでの肥料は、既にパームオイル生産で回収されていると考え、肥料の投入エネルギーはゼロとした2)。また、ベニヤ板工場からの廃棄物、トランクのコア(直径20㎝)を対象としているので、輸送エネルギーもゼロとした。 
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010027149
カテゴリ さとうきび 輸送

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