カワハギレンサ球菌症のワクチン開発

タイトル カワハギレンサ球菌症のワクチン開発
担当機関 宮崎県水産試験場
研究課題名
研究期間 2011~2013
研究担当者 南 隆之
発行年度 2013
要約 カワハギ養殖で問題となっているα溶血性レンサ球菌症及びβ溶血性レンサ球菌症について、病原性を明らかにすると共に、他魚種市販ワクチンの有効性について明らかにした。
背景・ねらい 近年、魚価が高いこと等からカワハギ養殖が注目されているが、夏季を中心にα・β溶血性レンサ球菌症が発生し、カワハギ養殖における課題となっていた。そこで、両疾病の予防対策を目的として、原因細菌であるLactococcus garvieae及びStreptococcus iniaeの病原性を確認すると共に、他魚種を対象にした市販ワクチンの効果について検討した。
成果の内容・特徴 1)カワハギに対するS.iniae及びL.garvieaeの病原性について検討した結果、LD50S.iniaeで1.0×102 CFU/FISH未満、L.garvieaeで1.0×101.6 CFU/FISHであり、どちらの細菌もカワハギに対し強い病原性を持つことが明らかとなった(図1)。

2)ヒラメ市販ワクチンを用いてβレンサ球菌症ワクチン試験を行った結果、攻撃株から試作したワクチンと同様に市販ワクチンの有効性が確認された(表1)。

3)ぶり類市販ワクチンを用いてα溶血性レンサ球菌症ワクチン試験を行った結果、攻撃株から試作したワクチンと同様に市販ワクチンの有効性が確認された(表2)。

4)種苗生産出荷サイズでワクチン効果が得られるか、ヒラメ市販ワクチンを用いてβレンサ球菌症ワクチン試験を行った結果、平均体重7g程度の稚魚でワクチン効果が得られることを確認した(表3)。

5)ヒラメ市販ワクチン及びぶり類市販ワクチンを等量混合することで2種混合ワクチンを試作し、同ワクチンを0.1mLずつ腹腔内接種してワクチン試験を行った結果、S.iniae及びL.garvieaeに対しワクチン効果を示すことが明らかとなった(表3)。
成果の活用面・留意点 本研究はカワハギ養殖で問題となるレンサ球菌症対策として有効であり、今後の研究の進展が期待される。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010027069
カテゴリ 出荷調整

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