明赤紫色の花色で花序の大きなアリウム新品種候補「札幌3号」

タイトル 明赤紫色の花色で花序の大きなアリウム新品種候補「札幌3号」
担当機関 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 北海道農業研究センター
研究課題名
研究期間 1997~2012
研究担当者 篠田浩一
村田奈芳
発行年度 2012
要約 種間交雑、胚培養により育成したアリウム「札幌3号」は、明赤紫色の花色で、直径11cmの大きな花序に200個程度の小花が球状に密生する。10g以上球で全球が開花し、球根増殖性に優れる。切り花用、花壇用のいずれにも利用できる。
キーワード アリウム、種間雑種、胚培養、明赤紫色、大型花序
背景・ねらい アリウム類は新規花きとして切り花需要が増加しているが、現在利用されている大部分の品種が野生種からの選抜系であり、花色は濃い赤紫色のものが多く、また増殖率が低いなどの問題点がある。そこで、種間交雑により明赤紫色で大型の花序を持ち、耐寒性や球根増殖性に優れた品種を育成する。
成果の内容・特徴
  1. 切り花用に栽培されることがある野生種ホーランディクム(Allium hollandicum)を子房親として、矮性ではあるが枯葉期が遅い野生種カラタビエンセ(A.karataviense)を花粉親として1997年6月と1998年6月に種間交雑を行い、胚培養によって得られた11個体の雑種から、花色が鮮明で、花茎長が長く、また球根増殖性にも優れる個体を選抜し、アリウム「札幌3号」を付した。
  2. 耐寒性を有し、札幌における露地栽培では5月下旬に開花する(表1)。
  3. 花弁長12mm、花弁幅約2mm、明赤紫色の小花が200個程度球状に密生して直径11cmの大きな花序を形成する(表1、図1)。奇形花の発生はみられない。
  4. 花茎長は55cm、茎径は7mmと太く、耐倒伏性に優れる(表1)。開花時の葉の枯れ上がりが少ないため、花壇用としての観賞価値も高い(図2)。
  5. 10g以上球(直径約28mm以上)で全球が開花するが、球重が大きいほど開花時期が早く、小花数および花序径が増加する。花茎長は15g以上球でほぼ一定となる(表2)。
  6. 開花球を一作することにより、球数は3~4倍、球重は5~6倍に増加する(表2)。交配親よりも2倍程度球根増殖性に優れ、球根の増殖も容易である。
成果の活用面・留意点
  1. 切り花用、花壇用のいずれにも利用できる。
  2. 耐寒性を有し、北海道での露地栽培が可能である。
  3. 暖地での栽培適性については未検討である。
  4. 品種登録申請を行い、民間種苗会社への許諾により普及を図る。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010026964
カテゴリ アリウム 新品種 耐寒性 品種

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