夏作飼料作物において問題になると予想される帰化雑草の発生実態

タイトル 夏作飼料作物において問題になると予想される帰化雑草の発生実態
担当機関 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 畜産草地研究所
研究課題名
研究期間 2009~2012
研究担当者 佐藤節郎
森田聡一郎
菅野 勉
発行年度 2012
要約 夏作飼料作物および作付け体系5類型において問題となると予想される帰化雑草5種について発生実態に関するアンケート調査を実施し、発生している県、発生している程度とその面積を明らかにした。
キーワード 発生実態、帰化雑草、夏作飼料作物、作付け体系、要防除面積、要望
背景・ねらい 飼料作物の多収を安定的に達成するには、生育を阻害する要因の実態を明らかにして対策を講じることが必要である。生育を阻害する要因として雑草は重要であり、特に、夏作飼料作物における帰化雑草の中には、速やかに発生の実態を明らかにして、その防除対策を明らかにしなければならない。また、近年、これまで大きな問題になっていなかった帰化雑草の発生と被害が報告され始めている。そこで、今後問題になりそうな帰化雑草5種についてアンケートにより発生の実態を調査した。
成果の内容・特徴
  1. ワルナスビ、帰化アサガオ(アメリカアサガオ、マルバアサガオ、ホシアサガオ、マルバルコウ)、アレチウリ、オオブタクサおよびオナモミ類(おもにオオオナモミ)について、発生の有無、発生の程度と程度ごとの面積などについて、主に各県の普及機関単位でアンケート調査を実施し、29府県から回答を得た。
  2. 調査した帰化雑草5種は、回答があったほとんどすべての県で発生が認められ、全飼料作物・作付け体系を通じて全国的に発生している(表1)。
  3. 全飼料作物・作付体系を通じた全調査面積に対する発生程度「中:管内の圃場の20%にみられる」以上の面積の割合は、各帰化雑草で5.9~20.4%であり、オオブタクサ、ワルナスビ、帰化アサガオで高い値である。また、これまで雑草の発生が少ないと考えられていたスーダングラスにも発生が認められている(表2)。
  4. 飼料生産現場では、ワルナスビに効果的な除草剤の開発・登録、およびスーダングラスへ利用できる除草剤の登録を望んでいる。また、帰化雑草の防除法の確立や帰化雑草に関する情報の収集と公開を希望している(図1)。
成果の活用面・留意点
  1. 北海道と沖縄を除く府県の帰化雑草5種の発生実態を知ることができる。
  2. 全調査面積の中で九州地域の割合が高い。
  3. 調査結果の詳細は「夏作飼料作物における帰化雑草の発生実態調査報告書」(畜産草地研究所技術レポート13)で述べられている。
  4. 同報告書には、「帰化雑草の防除法とその特徴」と題した、ワルナスビ、アレチウリ、オオブタクサ、オナモミ類およびセイバンモロコシの生理・生態的特徴と防除法に関する情報が記載されている。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010026810
カテゴリ あさがお 雑草 飼料作物 除草剤 なす 防除

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