果樹産地の維持・発展に貢献する高機動型高所作業台車

タイトル 果樹産地の維持・発展に貢献する高機動型高所作業台車
担当機関 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 生物系特定産業技術研究支援センター
研究課題名
研究期間 2008~2010
研究担当者 太田智彦
山田祐一
大西正洋
宮崎昌宏
猪之奥康治
金光幹雄
小林研
吉永慶太
中山夏希
(株)サンワ
畠良七
福田典明
発行年度 2011
要約 4mの高さの果樹の管理・収穫作業が可能で、水平制御機能を有し、安定した作業台上で高所作業ができる果樹用小型電動高所作業台車である。小型で軽トラックに積載でき、摘葉作業時の作業能率は慣行機と比較して38%高く、労働負担を脚立作業より小さくできる。
キーワード 高所作業台車、小型、電動、軽労化、水平制御
背景・ねらい 果樹栽培の脚立作業は、不安定で危険が伴う上に、持ち運びや昇り降りなど労働負担が大きく、改善が求められている。市販されている高所作業台車は機体が大きく、ほ場間移動で軽トラックに積載できない等から普及が進んでいない。そこで、小型で小回りが利き、高所でも安定した作業台上での作業ができ、脚立作業より労働負担が軽減できる高所作業台車を開発する。
成果の内容・特徴
  1. 開発機は、車輪式2輪駆動2輪操舵、垂直昇降式の電動高所作業台車である。作業台高さが2mまで昇降し、高さ約4mまでの作業ができる(図1、表)。小型軽量であるので軽トラックに積載可能である。荷台の水平制御機能が組み込んであり、安定した作業台上で作業ができる。張り出し板が備えてあり、効率的に作業者が樹体に接近できる。
  2. 水平制御機能により、作業台最高位置で張り出し板上に作業者が乗った状態(65kg)でも側方の静的転倒角が23°となり、安全鑑定基準の15°以上である。作業台最高位置での走行速度は安全鑑定基準の1km/h(0.3m/s)以下に自動的に制限される。
  3. 高所での摘葉作業時の心拍数増加率は、わい化リンゴ園(樹列間5m、樹間2m、樹幅3.9m、樹高4.4m、品種「ふじ」)、および、普通栽培リンゴ園(樹列間9m、樹間9m、樹高4.0m、品種「ふじ」)で10、12%となり、脚立利用の心拍数増加率24%(わい化樹・普通)と比べ、12~14ポイント低減できる(図2)。高所でのわい化リンゴ園(樹列間4m、樹間2m、樹幅1.9m、樹高3.5m、品種「ふじ」)の摘葉作業での単位時間当たり処理果数は、市販電動作業台車の処理果数と比べて38%多くなり、脚立と比較して同等である(図3)。
成果の活用面・留意点
  1. 普及対象:普及対象はリンゴ、モモなどの果樹生産者。
  2. 普及予定地域・普及予定面積・普及台数等:国内リンゴ園38,100ha、モモ園10,000ha、普及見込み台数は5年間で150台。
  3. その他:2011年12月に市販開始。リンゴ、モモの他に樹高4m以下、樹間1.2m以上の果樹に適応できる。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010026644
カテゴリ 軽労化 品種 もも りんご わい化

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