多収で成熟期の早い暖地向け黒大豆新品種候補系統「九州164号」

タイトル 多収で成熟期の早い暖地向け黒大豆新品種候補系統「九州164号」
担当機関 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究センター
研究課題名
研究期間 2002~2011
研究担当者 高橋将一
高橋 幹
河野雄飛
大木信彦
小松邦彦
中澤芳則
松永亮一
発行年度 2011
要約 だいず「九州164号」は暖地と中国地方以南の温暖地向けの黒大豆で、「クロダマル」に比べて成熟期が早く、多収である。粒大は極大粒の「クロダマル」より小さい大粒で、この粒大を活かした豆菓子などの用途に適している。
キーワード ダイズ、黒大豆、多収
背景・ねらい 大豆の需要拡大を図るため、種皮色や成分等に特色を持った品種の育成が求められている。現在、暖地、温暖地向けの黒大豆品種として「クロダマル」や「丹波黒」が栽培されているが、煮豆としての品質を重視する観点から極大粒である一方、一般の黄大豆に比べて低収で成熟期が遅い。また、黒大豆は用途によっては極大粒より小さい粒大が求められることも多い。そこで、これまで以上に農商工連携や6次産業化への黒大豆の利用を促進するため、従来の黒大豆に比べて成熟期が早く、多収で作柄が安定する大粒品種の育成を目指した。
成果の内容・特徴
  1. 「九州164号」は「フクユタカ」より成熟期がやや遅いが「クロダマル」より早熟で、多収の黒大豆である(表1)。
  2. 子実の大きさは“極大粒”の「クロダマル」より小さい“大粒”であり(表1、表2、図1)、この粒大を活かした用途(豆菓子など)に利用できる。
  3. 北海道産黒大豆「いわいくろ」を現在使用して豆菓子を生産している実需者(A社)による加工適性試験において、「九州164号」の評価は「いわいくろ」と同等で良好である(表3)。
  4. 青臭みの原因となるリポキシゲナーゼを完全欠失している。また、「クロダマル」、「フクユタカ」と胚軸色、花色が異なるため、混入防止のための品種識別が容易である(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 栽培適地は暖地および中国地方以南の温暖地である。
  2. 「クロダマル」より長茎で、やや倒伏しやすい(表1)。
  3. 広島県で生産(約20ha)した本系統を利用した豆菓子の生産・販売を予定している。
  4. 「九州164号」の高い収量性や特徴のある品質を活かして、地域特産品、6次産業化等への利用拡大が期待できる。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010026608
カテゴリ 加工適性 新品種 需要拡大 大豆 品種

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