三陸沖のメカジキ及びヨシキリザメを対象としたはえ縄漁業漁場環境調査

タイトル 三陸沖のメカジキ及びヨシキリザメを対象としたはえ縄漁業漁場環境調査
担当機関 (独)水産総合研究センター 国際水産資源研究所
研究課題名
研究期間 2010~2011
研究担当者 余川浩太郎
高野祥子
木元 愛
発行年度 2011
要約 メカジキとヨシキリザメを漁獲する三陸沖のはえ縄漁場で、漁獲に影響を与える海洋環境を調べるために、漁場となっている黒潮・親潮移行域の北側の暖水塊周辺で、漁場環境調査を行った。その結果、これら2種のCPUEと体長は、表層混合層の塩分濃度によって強く影響されている事が判った。これら2種のCPUE標準化モデルにこの情報を入力することで、資源量指数の推定精度が向上すると考えられた。
背景・ねらい はえ縄漁業は、海洋環境を推定しづらい中層魚が対象なので、漁場形成機構解明が進んでおらずデータ解析に支障を来している。そこで、三陸沖のメカジキ・ヨシキリザメ漁場で調査を実施し、漁場形成に関与する海洋環境要因を調べた。
成果の内容・特徴
  1. 2010年10月に、黒潮親潮移行域北側の表層混合層内に塩分濃度の高い亜熱帯系水が分布する暖水塊で、国際水研所属調査船俊鷹丸で調査を実施した(図1及び図2左図)。海洋観測の結果、表層混合層内の塩分濃度からは明確なフロントの存在が確認できたが、水温では確認できなかった(図2右図)。
  2. メカジキと大型のヨシキリザメは表層混合層に塩分濃度が高い亜熱帯系水がある地点で漁獲され、中小型のヨシキリザメは、表層混合層に低塩分の亜熱帯系水がある地点で漁獲され、中小型のヨシキリザメは、表層混合層に低塩分の亜寒帯系水がある地点で多数漁獲された(図3)。メカジキのCPUEが高い場所は、中層トロール操業で同種の餌生物である頭足類が多種類漁獲された(図4)。
  3. 以上から、三陸沖のメカジキとヨシキリザメの漁獲は、はえ縄漁具が設置される表層混合層内塩分濃度で規定されていることが判明した。
成果の活用面・留意点 本結果を利用することで、メカジキ・ヨシキリザメ等の資源量指数推定精度を向上させ、効率的な漁場探索技術の開発が可能となる事が期待される。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010026205
カテゴリ 亜熱帯

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