窒素肥効量14kg/10a施用による飼料イネ品種クサノホシの多収・低コスト栽培

タイトル 窒素肥効量14kg/10a施用による飼料イネ品種クサノホシの多収・低コスト栽培
担当機関 広島総技研畜技セ
研究課題名
研究期間 2005~2007
研究担当者
発行年度 2008
要約
牛ふん堆肥と発酵鶏ふんペレットを用い、窒素肥効量を14kg/10aとした飼料イネ品種クサノホシの栽培は、乾物収量が化学肥料と同等以上の1.3~1.4t/10aを達成でき、倒伏を回避できる。また、肥料代の節約が可能である。
キーワード 飼料イネ、クサノホシ、牛ふん堆肥、発酵鶏ふん、窒素肥効
背景・ねらい
集落法人や飼料イネ生産組合では飼料イネの栽培が拡大しているが、飼料イネの収量は平均で乾物1t/10a程度にとどまっている。この理由は、倒伏に対する懸念や肥料代の高騰に対する化学肥料の節減のためと考えられ、収量が抑制されている。こうした中で、集落法人の経営安定と存続のためには、飼料イネの多収及び牛ふん堆肥や発酵鶏ふんを用いた低コスト生産が急務となっている。
成果の内容・特徴
  1. 飼料イネ『クサノホシ』の栽培で、化学肥料を全量代替するものとして、緩効性肥料の牛ふん堆肥と、速効性肥料の発酵鶏ふんペレットを基肥に用いる。
  2. 通常の飼料イネ栽培暦に示される施肥設計の窒素(N)肥効量8kg/10aに比較して、1.7倍量の14kg/10aの基肥施用は乾物収量が1.2倍に増加し、倒伏は認められない(表1及び表2のH18データ)。
  3. N限界施用量の調査では、N肥効量14.8kg/10aの施用は、乾物収量が1.4t/10aであるが、倒伏程度は10%認められる。一方、これ以上の施用では乾物収量は頭打ちであり、倒伏程度は100%になる(表1及び表2のH19データ)。
  4. 収量を確保し倒伏を回避する飼料イネへの適正なN肥効量は14kg/10aであり、牛ふん堆肥を2t/10a(N肥効量2.0kg/10a)施用を基準として、発酵鶏ふんペレットで不足するN肥効量12.0kg/10aを代替すると、化学肥料施用に比べ、約13,000円/10a(H20年8月時点)の肥料代節減ができる(表3、4)。
成果の活用面・留意点
  1. Nの肥効率は牛ふん堆肥では20%、発酵鶏ふんでは70%で算出している。
  2. 飼料イネ栽培に牛ふん堆肥及び発酵鶏ふんを利用する場合には、肥料成分の確認を行い、N肥効量で14kg/10a以上施用しないように留意する。
  3. 発酵鶏ふんは、N含量の高いものを選定すれば、施肥量が少なく、コスト低減につながる。
  4. 発酵鶏ふんペレットは粉状のものより高価であるが、水分が20%と低いため、N成分が安定保持され、水田施用後湛水までのN揮散量が少ない。機械散布も可能で、作業環境も良くなり、圃場外への飛散防止効果もある。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010025802
カテゴリ 経営管理 水田 施肥 低コスト 低コスト栽培 品種

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