八重咲きトルコギキョウの出蕾期以降の遮光はブラスチング小花率を高くする

タイトル 八重咲きトルコギキョウの出蕾期以降の遮光はブラスチング小花率を高くする
担当機関 広島総研農技セ
研究課題名
研究期間 2007~2007
研究担当者
発行年度 2008
要約
八重咲きトルコギキョウは、夏秋季に出蕾期以降を遮光率27%以上で栽培するとブラスチング小花数が増加するとともに、2~5次の総小花数が減少するため、ブラスチング小花率が高くなり、切り花品質が低下する。
キーワード トルコギキョウ、遮光、ブラスチング、出蕾期、切り花品質
背景・ねらい
トルコギキョウは、日射量が低下する秋~冬季に蕾が枯死するブラスチングが発生する。発生程度は一重品種に比べて八重品種で著しく、多発生時には切り花品質が著しく低下する。これまでに、ブラスチングが発生する一因として、日射量の低下による光合成産物の花蕾への供給不足が示唆されているが、寒冷紗被覆等により日射量を低下させた栽培条件でブラスチングの発生を調査した事例はない。そこで、出蕾期以降の遮光率の違いが八重品種の生育およびブラスチングの発生に及ぼす影響を検討する。
成果の内容・特徴
  1. 「ピッコローサスノー」のブラスチング小花数は、0%遮光区の2.5個と比べて10%遮光区で3.1個、27%遮光区で3.3個、41%遮光区で3.4個になり、遮光率が高いほど増加する傾向が見られる。「雪てまり」でも、0%遮光区の2.4個と比べて遮光した3区で3.2~3.7個に増加する(図1)。
  2. 「ピッコローサスノー」の2~5次の総小花数は、0%遮光区の13.3個と比べて10%遮光区で13.5個、27%遮光区で12.2個、41%遮光区で10.9個になり、遮光率27%以上で少なくなる。「雪てまり」も同様に遮光率27%以上で少なくなる。
  3. 「ピッコローサスノー」のブラスチング小花率は、0%遮光区の18%と比べて10%遮光区で21%、27%遮光区で26%、41%遮光区で30%になり、遮光率が高いほど上昇する。
    「雪てまり」では、一定の傾向は見られないが、0%区の17%と比べて遮光した3区で24~31%に上昇する。
  4. 開花日は、処理による大きな差は見られない(表1)。
  5. 「ピッコローサスノー」の切り花長は、0%遮光区の59cmと比べて遮光した3区で63~65cmに長くなる。「雪てまり」でも、同様である。
  6. 切り花重および有効小花数は、「ピッコローサスノー」、「雪てまり」ともに遮光率27%以上で減少する傾向が見られる。
成果の活用面・留意点
  1. 夏季の高温対策として寒冷紗を被覆した場合、出蕾期を目安に寒冷紗除去する。
  2. 他作型におけるブラスチングの発生程度については、今後明らかにする必要がある。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010025785
カテゴリ 高温対策 栽培条件 トルコギキョウ 品種

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