てんさい直播、ばれいしょソイルコンディショニングを核とする新体系の導入条件

タイトル てんさい直播、ばれいしょソイルコンディショニングを核とする新体系の導入条件
担当機関 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 北海道農業研究センター
研究課題名
研究期間 2007~2010
研究担当者 若林勝史
細山隆夫
発行年度 2010
要約 てんさい簡易耕起狭畦直播栽培は、45ha経営において収量を移植比9割以上確保し、不耕起播種機を2戸共有とすることで導入可能となる。ばれいしょソイルコンディショニング栽培は、作業受託を行うことで機械装備の導入と自家作業による導入可能性が高まる。
キーワード てんさい直播、ばれいしょソイルコンディショニング、機械費負担、収量
背景・ねらい 北海道十勝畑作地帯では、今後、欧州農業に匹敵する規模の経営(50haを超える経営)が多数形成されると予想される。しかし、規模拡大が進むにつれて、てんさい移植作業やばれいしょ収穫作業の労働負担が増すため、欧州型の省力技術であるてんさい簡易耕起狭畦直播栽培やばれいしょソイルコンディショニング栽培を核とした新生産体系の導入・普及が期待されている。そこで、畑作経営計画モデルの分析をもとに、てんさい簡易耕起狭畦直播栽培およびばれいしょソイルコンディショニング栽培の導入条件を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 今後50~60ha規模への拡大が予想される45ha家族経営(労働力3人)において、てんさい簡易耕起狭畦直播栽培は、高額な不耕起播種機のために導入されず、慣行の移植栽培が選択される。一方、ばれいしょソイルコンディショニング栽培は、機械費負担と稼働率の面から作業委託によって導入され、これにより家族労働時間を維持しながら、ばれいしょの作付拡大と所得拡大が可能となる(図1)。
  2. てんさい簡易耕起狭畦直播栽培は、不耕起播種機を2戸共有とし、収量を45ha経営で移植比9割以上、60ha経営で8割以上確保することで導入可能となる。また、60ha経営において収量を移植比9割以上確保するならば、不耕起播種機の個別所有が可能となる(図2)。
  3. ばれいしょソイルコンディショニング栽培において、作業を受託することを前提とすれば、機械稼働率の向上により機械装備の導入と自家作業の実施が可能となる。労働力3人・45haの経営では、受託料金28,500円/10a以上、また、60haまで規模拡大した場合には、受託料金28,000円/10a以上で機械装備の導入が可能となる。ただし、規模拡大よりも労働力の多い経営(4人・45ha)で機械装備導入の可能性は高まり、さらに収穫作業効率を10%向上できれば、受託料金25,000円/10aの条件下で、機械装備の導入が可能となる(図3)。
成果の活用面・留意点
  1. 新技術導入の判断基準、および技術開発における改善目標とすることができる。
  2. 本成果は、北海道十勝地域を対象とした分析結果である。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010025429
カテゴリ 規模拡大 経営管理 新技術導入 直播栽培 てんさい 播種 ばれいしょ

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