牛群管理指標としての標準乳量の算出式

タイトル 牛群管理指標としての標準乳量の算出式
担当機関 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 畜産草地研究所
研究課題名
研究期間 2006~2010
研究担当者 佐々木修
佐藤正寛
石井和雄
西浦明子
相原光夫
発行年度 2010
要約 検定日乳量を乳期、地域、季節、産次の影響を除いた標準乳量に変換する算出式を提案する。標準乳量の牛群平均値の変化により、環境の変化や管理の変更による乳量への影響の大きさが分かる。
キーワード 牛群管理指標、乳量補正、標準乳量
背景・ねらい 乳量は、季節や地域などの環境の違いによって異なる。また、分娩後日数や産次によっても異なるため、その時々の季節や、分娩後日数および産次の構成によらない牛群の現状を把握することは困難である。そこで、これらの影響を補正して、異なる環境間や牛群内構成間でも比較可能な標準乳量に変換する算出式を提案する。
成果の内容・特徴
  1. 「基準日」を北海道における4~6月分娩、2産目、分娩後120日目にする。「検定日乳量」を基準日と同じ条件で測定したと仮定した乳量に変換したものを「標準乳量」とする(式1)。「標準乳量」は「検定日乳量」の地域、季節、産次、分娩後日数の効果を補正した乳量である。
  2. 家畜改良事業団に収集されている2004年から2006年の牛群検定記録5,013,362件を用いて、各検定日における平均的な乳量(検定日期待乳量)を推定するための標準泌乳曲線を作成する(式2)。検定日乳量の標準偏差(検定日標準偏差)についても同様の算出式を作成する。
  3. 検定日期待乳量および検定日標準偏差の算出式は、地域、季節、産次ごとに回帰係数を決める。地域は北海道と都府県の2区、季節は1~3月、4~6月、7~9月、10~12月の4区、産次は初産、2産、3産、4産以上の4区とする。
  4. 検定日乳量を標準乳量に変換することにより、乳期の効果(図1)および地域、季節産次の差がなくなる(図2)。
  5. 暑熱のような環境の変化や、飼料の変更や畜舎の更新といった管理方法を変えたときなどに、標準乳量の変化から、その影響の大きさを具体的に知ることができる。
成果の活用面・留意点
  1. 標準乳量は、家畜改良事業団から牛群検定参加農家に、牛群検定成績表の1項目として2009年5月より提供されており、牛群検定に参加すれば標準乳量を指標とした適切な牛群管理ができる。
  2. 標準乳量が変化したときに環境や管理による影響があったとする判断基準は、地域や各牛群の標準乳量が通常どの程度変動しているかに依存するため、地域や牛群ごとに検討する必要がある。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010025269
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