「Modan」以外のインド型品種に由来するイネ縞葉枯病抵抗性選抜マーカー

タイトル 「Modan」以外のインド型品種に由来するイネ縞葉枯病抵抗性選抜マーカー
担当機関 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 作物研究所
研究課題名
研究期間 2009~2010
研究担当者 前田英郎
常松浩史
加藤 浩
春原嘉弘
早野由里子
発行年度 2010
要約 DNAマーカーST48およびST64を用いることで、飼料用稲品種の縞葉枯病抵抗性選抜が可能となり、抵抗性遺伝子Stvb-iの由来を「Modan」と「Modan以外の品種」に判別することができる。
キーワード イネ、飼料用稲、縞葉枯病、抵抗性品種、DNAマーカー
背景・ねらい 飼料用稲品種などの新規需要米向け水稲品種については低コスト栽培が求められるため、病虫害抵抗性の向上が重要であり、イネ縞葉枯病抵抗性についても必須となっている。イネ縞葉枯病のマーカー育種は「Modan」由来の縞葉枯病抵抗性遺伝子Stvb-iに関する選抜法が開発されているが、同じ抵抗性遺伝子Stvb-iであっても「Modan」以外のインド型品種に由来する抵抗性の選抜は不可能であったため、飼料用稲品種などの育成には利用できなかった。そこで、縞葉枯病抵抗性の高精度DNAマーカーを用いて、「Modan」以外のインド型品種に由来する抵抗性にも利用可能なDNAマーカー選抜方法を開発する。
成果の内容・特徴
  1. 縞葉枯病抵抗性の高精度DNAマーカー(ST48、ST64)を用いて代表的な飼料用稲品種および作物研究所育成の有望系統について調査した結果は、表1の通りである。
  2. DNAマーカーST48は共優性マーカーであり、これを用いることで「Modan」由来の縞葉枯病抵抗性だけでなく、「Modan」以外のインド型品種に由来する抵抗性についても選抜が可能となる(図1)。
  3. DNAマーカーST64を用いることで、抵抗性遺伝子Stvb-iの由来を「Modan」とそれ以外のインド型品種に判別することが可能となる(図1)。
成果の活用面・留意点
  1. ST64を用いることで、「タチアオバ」のように飼料用稲品種でも「Modan」由来の縞葉枯病抵抗性を持つ品種が明らかとなる。「Modan」由来の縞葉枯病抵抗性を有する品種は、穂いもち抵抗性遺伝子Pb1が導入されている可能性がある。
  2. 「ミナミユタカ」については、ST48では抵抗性のバンドパターンを示し、ST64では感受性型のパターンを示す。そのため、「ミナミユタカ」に由来する選抜集団ではこれらのマーカーは使用できない。
  3. 日本陸稲由来抵抗性遺伝子Stvbを持つ系統は、マーカーST48およびST64において感受性のバンドパターンとなるため、これらのマーカーでは選抜できない。
  4. 本マーカーの配列情報は、中央農研・病害抵抗性研究チームまで問い合わせ願いたい。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010025192
カテゴリ 育種 縞葉枯病 飼料用作物 抵抗性 抵抗性遺伝子 抵抗性品種 低コスト栽培 DNAマーカー 品種 病害抵抗性

この記事は