タイトル |
米麦用循環型乾燥機の改良による大豆乾燥法 |
担当機関 |
山形県立農業試験場 |
研究課題名 |
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研究期間 |
1989~1991 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1991 |
成果の内容・特徴 |
- 技術・情報の内容及び特徴
- 「圧送吸引タイプの縦型米麦用循環型乾燥機」は、次の改良点と乾燥技術
により大豆乾燥が可能である。
- 改良点
- 大豆の損傷を防ぐために、減速モータを装着して搬送部各軸の回転数を50%
程度減速する。既存のモータは送風機のみに使用する。
- 昇降機のバケットは、上部における子実放出距離を増すために、浅底の
プラスチック容器に交換する。この対応をしないと、減速されているため 張込・循環・排出時に放出されず、昇降機内に戻り詰まってしまう。
- 乾燥技術
- 送風温度は25度C、毎時乾減率は0.6%程度にして「しわ粒」の発生を抑える。
- 損傷粒の発生を抑えるために、乾燥中は循環しない。途中、子実水分が
17~16%になった時、半分循環して上下の入替えを行う。
- 乾燥終了時点で、上下に少し水分差がみられるが、2日程度の経過で均一化
し、その間0.5%程度余熱乾燥する。
図1 子実水分の推移 表1 品質の変化 表2 乾燥終了後の水分変化
- 技術・情報の適用効果
- 大豆用改良に要する費用は、1t型が4万円、3t型が7万円程度であり、同一の
乾燥機で、水稲・麦類・大豆の乾燥が可能になる。
- 大豆作付け面積の大きい農家において、効率的に個別乾燥できる。
- 適用の範囲
- 「圧送吸引タイプの縦型米麦用循環型乾燥機」において改良可能
- 県下全域
- 普及指導上の留意点
- 吸引タイプの乾燥機には適用できない。
- 乾燥開始時の子実水分は20%以内とし、高水分の大粒が混入する大豆は避ける。
- 乾燥機の均分機は、張込時に損傷を招くので使用せずに手で均らす。
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URL |
http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010024108 |
カテゴリ |
乾燥
しわ粒
大豆
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