タイトル |
大麦新奨励品種「シュンライ」 |
担当機関 |
福島県農業試験場 |
研究課題名 |
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研究期間 |
1954~1990 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1990 |
成果の内容・特徴 |
- 技術・情報の内容及び特徴
「シュンライ」(東山皮85号)は、昭和52年に長野県農業試験場において「ミノリムギ」 を母とし、「東山皮68号」を父として人工交配を行い、以後系統育種法により 選抜固定されてきた系統である。 稈長は「べんけいむぎ」より短く、稈の太さはやや太い。穂長は「べんけいむぎ」 並で、穂数は少ない。千粒重は重く、粒の充実もよい。 播性はIで春播性が高い。出穂期「べんけいむぎ」より3~4日早く、成熟期も3日前後 早い。中の早生種に属する。 耐倒伏性は「べんけいむぎ」より勝る。しかし、穂発芽性は易で、うどんこ病、 赤かび病には弱い。縞萎縮病抵抗性はやや強である。 収量は、「べんけいむぎ」より多収で、良質である。精麦された麦は「べんけいむぎ」 に比べ精麦白度が高く、黒条線も浅くて細い。総合的な加工適性は、「べんけいむぎ」 より優る(表1)。
- 技術・情報の適用効果
「べんけいむぎ」より熟期が早いため、輪作体系の導入が容易である。また、 「べんけいむぎ」より大粒で、粒の充実も良く、加工適性が優れているため、 本県大麦の品質向上が図れる。
- 適用の範囲
福島県 中通り少雪地帯
- 普及指導上の留意点
- 赤かび病、うどんこ病の防除の徹底を図る。
- 適期播種、適期収穫を励行する。
- 調製は、2.3mm以上の篩目を用いて行う。
- 転換畑では排水対策を十分に行う。
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URL |
http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010023896 |
カテゴリ |
育種
萎縮病
うどんこ病
大麦
加工適性
抵抗性
播種
品種
防除
輪作体系
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