タイトル |
土壌処理型除草剤の連用による草種の変化 |
担当機関 |
福島県蚕業試験場 |
研究課題名 |
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研究期間 |
1987~1991 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1989 |
成果の内容・特徴 |
- 技術・情報の内容及び特徴
特定の除草剤を連用すると、薬剤の特性により草種の変化が異なる例が多く見られる。 土壌処理剤を連用した場合の草種の変化と薬剤の特性について検討した。
- 発生雑草の草種の変化は各剤ともに1年目より2年目で発生草種が少なくなり草種の
科が特定化した。
- 発生雑草は春草・夏草または薬剤の特性により草種が異なった。各剤の雑草優占化状況
は次のとおりであった。
- トリフルラリン剤、ペンディメタリン剤:春・夏草ともにキク科(ヨモギ、
ヒメムカシヨモギ、ハルジョオン、ノボロギク)とトクサ科(スギナ)
- アメトリン剤:春にトクサ科、夏にイネ科(メヒシバ)
- リニュロン剤:春にイネ科(スズメノテッポウ)、夏にイネ科(メヒシバ)
- CAT剤:春にトクサ科、夏にイネ科(メヒシバ)
- ノルフルラゾン剤:キク科(ヨモギ)とトクサ科、夏はイネ科(メヒシバ)
- 各剤の抑草効果は、DBN剤及びDBN剤との混合剤(トリフルラリン、DCMU剤)は
春・夏ともに抑草期間が長く、ノルフルラゾン剤とペンディメタリン剤は夏草の イネ科に効果的であった。
図1. 土壌処理剤の連用による抑草効果と草種の変化(冬季) 図2. 土壌処理剤の連用による抑草効果と草種の変化(夏季) - 技術・情報の適用効果
雑草の防除体系化の基礎資料とする。
- 適用の範囲
全域
- 普及指導上の留意点
- 優占草種に適した除草剤の選択をする。
- 優占草種が変化したら適切な除草剤と替える。
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URL |
http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010023840 |
カテゴリ |
きく
雑草
除草剤
土壌処理
防除
薬剤
よもぎ
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