昆虫成長制御系殺虫剤の蚕に及ぼす影響

タイトル 昆虫成長制御系殺虫剤の蚕に及ぼす影響
担当機関 岩手県蚕業試験場
研究課題名
研究期間 1981~1989
研究担当者
発行年度 1989
成果の内容・特徴
  1. 技術・情報の内容及び特徴
    1. キチン合成阻害剤や幼若ホルモン剤などの昆虫成長制御剤は、農作物の害虫防除剤や
      衛生害虫のハエ防除剤として開発・普及され、年々使用量が増加している。
    2. これらの薬剤は蚕に対する影響が大きく、通常の使用法で90日から120日以上にわたって
      残留毒性がある(キチン合成阻害剤のうちブプロフェジンは無害)。
    3. 蚕の中毒症状は、次の通りである。
      1. ジフルベンズロン、クロルフルアズロン及びデフルベンズロン(キチン合成阻害剤)…
        皮膚裂傷、不脱皮
      2. メトプレン(幼若ホルモン類縁化合物)…軟化、幼虫期間延長
    4. キチン合成阻害剤は浸透移行性がなく、薬剤散布後に展開した葉は蚕に給与できる。
    図1. キチン合成阻害剤の残留毒性
    表1. SKI-8503乳剤の50%致死濃度
  2. 技術・情報の適用効果
    1. 昆虫成長制御剤の養蚕地帯での使用規制を行政施策に反映させる。
    2. 養蚕関係者に周知させ、自衛手段を取らせることができる。
  3. 適用の範囲
    県下全域
  4. 普及指導上の留意点
    1. ジフルベンズロン(デミリン水和剤)、クロルフルアズロン(アタブロン乳剤)及び
      デフルベンズロン(ノーモルト乳剤)は果樹・野菜等に登録されており、桑園周辺での
      使用の有無を確認する。
    2. ジフルベンズロン(デミリン水和剤)やメトプレン(アルトシッド10F)は家畜糞、鶏糞の
      ハエ防除に使用されるため、桑園に鶏糞等を施用する場合には使用の有無を確認する
      (鶏糞等の薬剤使用歴調査、添食試験等)。
    3. これらの薬剤を使用した容器は洗浄後1ヵ年経過しても、蚕に対して毒性が認められる
      ことから、養蚕用には使用しない。

URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010023830
カテゴリ カイコ 害虫 防除 薬剤

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