シロクローバ茎頂の低温及び超低温保存技術

タイトル シロクローバ茎頂の低温及び超低温保存技術
担当機関 東北農業試験場
研究課題名
研究期間 1985~1989
研究担当者
発行年度 1989
成果の内容・特徴
  1. 技術・情報の内容及び特徴
    1. 低温保存:
      茎頂組織は低温(4度C)下で、約1年間は安定して保存することが可能である
      (表1)が、それ以上の期間の保存では生存率が
      低下するため、新鮮な培地の添加ないし交換が必要であると考えられた。
    2. 超低温保存:
      液体窒素(-196度C)による凍結処理法により、茎頂組織の高い生存率が得られたが、
      この方法は次のようである(図1)。茎頂組織を
      5%DMSO(ジメチルスルフォキシド)及び5%グルコースを加えた培地で2日間、
      4度Cで前培養して、10%DMSO及び10%グルコースを含む凍結媒液中で、0.3度C/分
      の冷却速度で、-40度Cまで予備凍結し、液体窒素に入れ保存した。その後、40度Cの
      温水で急速に融解後、洗浄せずに寒天培地上の濾紙に直接組織を置床した。この
      方法によると、品種の耐寒性に関係なくどの品種においても80%以上の高い生存率が
      得られた(表2)。一方、茎頂組織を液体窒素中で
      10ヶ月間保存したが、生存率の低下はなかった。
  2. 技術・情報の適用効果
    シロクローバは他殖性植物で遺伝的にヘテロなため、優良な遺伝子型を栄養体で
    保存する必要があり、これまで栄養体を圃場及びポットで保存してきたが、
    モザイク病などの感染により、有用な遺伝子型の消失がしばしばみられた。今回
    開発した保存法は、遺伝資源として栄養体をウイルスフリーの状態で中・長期間
    安定して保存することを可能にすると考えられる。低温保存は、中期的な保存に、
    超低温保存は長期的な遺伝資源の保存に利用される。
  3. 適用の範囲
    栄養体で遺伝資源を保存する育種研究機関。
  4. 普及指導上の留意点
    操作全般にわたって、雑菌の混入に注意を払う必要がある。

URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010023765
カテゴリ 育種 遺伝資源 耐寒性 品種

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