暖地早場地帯における「べにふうき」緑茶のメチル化カテキン多収摘採法

タイトル 暖地早場地帯における「べにふうき」緑茶のメチル化カテキン多収摘採法
担当機関 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所
研究課題名
研究期間 2003~2006
研究担当者 岡本毅
林泉美(鹿児島農総セ
茶業部)
山本(前田)万里
武田善行 
発行年度 2006
要約  年4回の摘採が可能な暖地早場地帯の「べにふうき」では、慣行より約10日遅く摘採する極遅摘み法により、年間にメチル化カテキン約15kg/10a、生葉約3300kg/10aが得られる。二、三番茶は、積算温度1200~1300日度を目安に摘採する。
キーワード べにふうき緑茶、メチル化カテキン、暖地早場地帯、多収摘採法、積算温度
背景・ねらい  抗アレルギー成分のメチル化カテキンを多く含む「べにふうき」緑茶の栽培は、鹿児島県の飲料原料向け契約を主体に現在約100haに達している。その大半は幼木園で、今後成園化へ向かうが、年間を通じた成園の摘採法はまだ確立されていない。そこで、暖地早場地帯における「べにふうき」成園のメチル化カテキン多収摘採法を開発する。
成果の内容・特徴
  1. 暖地早場地帯の栽培で「べにふうき」は、一、二、三、秋冬番茶の4回収穫できる。
  2. 慣行摘採(出開き度70%)より約10日遅く摘採する極遅摘み(出開き度100%の約5日後)とすると、メチル化カテキン含有率と生葉収量を同時に高めることができ、メチル化カテキン収量が顕著に高まる(図1)。
  3. 極遅摘み法で得られる年間の生葉収量は約3300kg/10a、荒茶収量は約760kg/10a、メチル化カテキン収量は約15kg/10aで、メチル化カテキンの年間平均含有率は約1.9%となる(図1)。
  4. 二番茶は一番茶からの、三番茶は二番茶からの積算温度で1200~1300日度を目安に摘採する。ただし三番茶は、秋冬番茶までに20℃以上の有効積算温度で320~350日度が確保できる時期に摘採する(図2)。
成果の活用面・留意点
  1. 本成果情報は、四番茶の摘採か「やぶきた」が平年で4月20日頃までに摘採可能な暖地早場地帯(鹿児島県沿岸部・島嶼部等)で活用できる。
  2. 野菜茶業研究所枕崎茶業研究拠点内の1990年定植成園、年間窒素施肥成分量75kg/10a(菜種油粕50kg、有機液肥25kg)で得られた結果である。
  3. 出開いた芽が再び生長を始めるとメチル化カテキンの含有率が低下するため、摘採位置が木化するような極端な遅摘みは避ける。
  4. 極遅摘み法では摘採期の幅が広いので、製茶工場の操業に合わせた摘採が可能となる。ただし他品種の混入を避けるため、茶期の最初か最後の分別製茶とし、製茶機に残った茶粉等を除去後に別揉みとする。
  5. 成分含量を重視する「べにふうき」では、一番茶と二番茶以降にも、本茶と番茶にも価格差がないため、粗収益は年間の荒茶収量に比例する。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010023628
カテゴリ 栽培技術 施肥 品種

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