二番茶期の深整枝によるチャ炭疽病防除効果の低下要因と改善

タイトル 二番茶期の深整枝によるチャ炭疽病防除効果の低下要因と改善
担当機関 長野中信農試
研究課題名
研究期間 1991~2003
研究担当者 矢ノ口幸夫
元木悟
村山敏
岡本潔
発行年度 2003
要約 ピーマン桔梗13号’は、核遺伝子型雄性不稔性と疫病抵抗性を有する中間母本候補系統で、雄性不稔性の育種素材あるいは疫病抵抗性台木用F1品種育成のための種子親として利用できる。
キーワード ピーマン、中間母本、雄性不稔性、疫病抵抗性
背景・ねらい
ピーマンのF1 種子の生産は花器がもろく除雄や交配に熟練を要することから、十分な採種量が確保できない事例がみられる。省力的に安定した採種量と純度の高いF1 種子を確保するためには、雄性不稔性を利用した親系統の育成が有効である。そこで、除雄作業が省け、‘ベルホマレ’と同等以上の台木適性を有するF1 を作出できる雄性不稔親系統を育成する。
成果の内容・特徴 1.
‘ピーマン桔梗13号’は1994年に‘東京ピーマン’の雄性不稔個体と当場育成疫病抵抗性系統‘101(2・4)-11-1-4’とを交雑し、更に1996年に‘101(2・4)-11-1-4’を戻し交雑し、以降系統内で分離した雄性不稔個体と可稔個体間で交配して雄性不稔性と疫病抵抗性について選抜固定を図った固定系統で、2003年度の世代数はBCFである。2002年度に特性検定試験を実施した結果、本系統は疫病抵抗性を有する雄性不稔性の素材としての優秀性が認められる。
2.
‘ピーマン桔梗13号’の有する雄性不稔性は単因子劣性で遺伝する核遺伝子型雄性不稔性であると推定され、開花時に葯が裂開しない雄性不稔個体と葯が裂開する可稔個体が50%ずつ出現する(表1、図1)。なお、本系統は出現する雄性不稔個体を種子親とし、可稔個体を花粉親として交配することにより維持増殖できる。
3.
‘ピーマン桔梗13号’の有する疫病抵抗性は当場の育成品種‘ベルホマレ’と同程度で、優性の極少数因子による比較的単純な遺伝様式をとると推定される(表1)。また、ピーマン‘ピーマン桔梗13号’の有するTMV抵抗性遺伝子はTMV-トマト系に対して抵抗性を示すL1型と推定され、単因子優性で遺伝する(データ省略)。
4.
‘ピーマン桔梗13号’は早生で、葉色が緑、草丈がやや低く、果形が中長形である(表2、図2)。雄性不稔個体は通常開花後受粉が行われないと落花するが、まれに単為結果することもある。また、本系統を種子親とする台木用Fの能力は市販台木用品種‘ベルホマレ’、‘スケット-C’、‘肩車’と同等に高い(データ省略)。
成果の活用面・留意点 1.
本系統は雄性不稔性の育種素材として、F1種子生産において除雄作業が省ける実用品種の育成に利用できるほか、‘ベルホマレ’等に代わる疫病抵抗性台木用F 品種育成のための種子親としても利用できる。
2.
本系統は乱形果が多いなど果実特性が劣り、そのまま青果用品種の種子親としては利用できない。
3.
本系統を種子親として利用するF1採種栽培では、開花するまで雄性不稔個体の判定ができないので、採種予定株数の2倍以上を育苗し、雄性不稔個体を選抜してから定植する必要がある。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010023520
カテゴリ 育種 育苗 栽培技術 受粉 単為結果 炭疽病 台木 抵抗性 抵抗性遺伝子 トマト 品種 ピーマン 防除

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