脂質および乳化剤によるケルセチンの腸管吸収効率改善

タイトル 脂質および乳化剤によるケルセチンの腸管吸収効率改善
担当機関 (独)農業技術研究機構 野菜茶業研究所
研究課題名
研究期間 2000~2001
研究担当者 伊藤秀和
一法師克成
東 敬子
東尾久雄
発行年度 2002
要約 野菜類に含まれる代表的なフラボノイドであるケルセチンは、ラット腸管からの吸収効率が脂質や乳化剤の共存下で有意に高まり、脂質と乳化剤を併用するとさらに吸収が良くなる。
キーワード ケルセチン、フラボノイド、ラット、腸管吸収、脂質、乳化剤
背景・ねらい フラボノイド類は様々な生理機能を持つことが知られ、中でも抗酸化性は活性酸素が関与するとされる多くの疾病、特に動脈硬化やがんの予防との関連から注目されている。野菜類に広く存在するケルセチンは、フラボノイド類の中でも強い抗酸化活性を有することが知られている。しかし、ケルセチンを含め、フラボノイド類の生体内における吸収・代謝や機能は十分に解明されていない。本研究では、ケルセチンの腸管吸収効率を高める食品成分を見いだす。
成果の内容・特徴 1.
ケルセチンを経口投与したラットでは、脂質と乳化剤の共存により血漿中のケルセチン代謝物(ケルセチン抱合体およびイソラムネチン抱合体)濃度が有意に増大し、腸管吸収効率が高まる(図1)。
2.
ケルセチン添加飼料摂取ラットの血漿中ケルセチン代謝物濃度は、脂質あるいは乳化剤の共存で有意に高まり、脂質と乳化剤を組み合わせるとさらに増大する。脂質のうち、大豆油よりも乳化作用を持つレシチンの方がケルセチンの腸管吸収効率を高める効果が大きい(図2)。
成果の活用面・留意点 1.
タマネギ、レタス、ブロッコリー、モロヘイヤ等のケルセチンを多く含む野菜の摂取においては、油を使った調理をしたり油脂食品やエマルジョン食品と一緒に摂取することで、ケルセチンの吸収効率が高まることが期待できる。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010023500
カテゴリ たまねぎ 大豆 ブロッコリー モロヘイヤ レタス

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