飼料用米など非主食用向け水稲多収新品種「岩手85 号」の育成

タイトル 飼料用米など非主食用向け水稲多収新品種「岩手85 号」の育成
担当機関 岩手農研
研究課題名
研究期間 1998~2008
研究担当者 菅原浩視
阿部陽
高草木雅人
佐々木力
仲條眞介
木内豊
中野央子
田村和彦
扇良明
尾形茂
小田中浩哉
神山芳典 
発行年度 2008
要約 「岩手85号」は、熟期が「あきたこまち」並の“中生の早”に属する岩手県中北部で栽培可能な多収品種である。障害型耐冷性は“強”、耐倒伏性は「あきたこまち」並の“中”、葉いもち圃場抵抗性は“強”である。
キーワード イネ、岩手85号、非主食用、多収品種、飼料用米
背景・ねらい いわてオリジナル水稲品種開発事業では、低コスト生産や飼料稲への利用を視野に入れた多収品種の開発に取り組んでいる。また、近年、遊休農地の増加、輸入家畜飼料や原油の価格高騰を背景に、飼料用米品種やバイオエタノール用品種の要望が高まっている。しかし、既存の多収品種は耐冷性が不十分であるため、岩手県の気象条件に適した多収品種が求められている。
そこで、耐冷性が強く、岩手県中北部でも栽培可能な飼料用米など多用途に利用できる多収品種の育成をめざす。
成果の内容・特徴
  1. 「岩手85号」は中生の多収品種の育成を目標として、1994年に「北陸188号」を母、「岩南20号」を父として人工交配を行い、選抜・固定を図ってきたものである。
  2. 出穂期が「あきたこまち」並からやや早く、成熟期が「あきたこまち」並からやや遅く、育成地では“中生の早”に属し、岩手県中北部での栽培が可能である(表1)。
  3. 草型は“中間型”、耐倒伏性は「あきたこまち」並の“中”である(表1)。
  4. いもち病真性抵抗性遺伝子型は“Pia,Pib”と推定され、圃場抵抗性は葉いもちが“強”、穂いもちは不明である(表1)。
  5. 障害型耐冷性は“強”、穂発芽性は“難”である(表1)。
  6. 収量性は「あきたこまち」に比べて明らかに優り、玄米千粒重は「あきたこまち」よりやや大きい(表1)。
  7. 450本/m2の穂数が確保された場合に、粗玄米収量が750kg/10aを上回る事例が多いが、倒伏による減収の可能性も高まる(図1、表2) 。
成果の活用面・留意点
  1. 適応地帯は岩手県中北部の「いわてっこ」および「あきたこまち」作付け地帯である。
  2. 飼料用米、米粉用などへの利用が考えられる。
  3. いもち病真性抵抗性遺伝子型は“Pia,Pib”、葉いもち圃場抵抗性は“強”であるが、穂いもち圃場抵抗性は不明であるため、発病がみられた場合は防除に努めること。
  4. 耐倒伏性は「あきたこまち」並の“中”であるため、極端な多肥栽培は避けること。また、十分な中干しを行うこと。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010023392
カテゴリ いもち病 飼料用米 新品種 水稲 抵抗性 抵抗性遺伝子 低コスト 品種 品種開発 防除

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