水田転換ほ場におけるエダマメの省力機械化体系

タイトル 水田転換ほ場におけるエダマメの省力機械化体系
担当機関 秋田農技セ農試
研究課題名
研究期間 2004~2006
研究担当者 佐々木景司
若松一幸
片平光彦
発行年度 2006
要約 耕うん同時畝立て施肥播種機を基幹としたエダマメの省力機械化体系は、慣行体系と比較して播種工程で80%、作業全体で56%の省力化率となり、作業負担度が81%減少する。本体系の損益分岐点面積は5.7haと試算され、負担面積の範囲内で作業できる。
背景・ねらい 水田転換ほ場でのエダマメ栽培は、歩行管理機を主体とした作業体系であるため、栽培規模の拡大に対して作業能率と作業負担の両面から弊害が生じている。そこで、耕うん同時畝立て施肥播種機を基幹とした作業体系での省力・軽労効果と導入規模について検討し、省力機械化体系を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 水田転換ほ場でのエダマメ栽培は、トラクタ、耕うん同時畝立て施肥播種機、乗用管理機、ロータリカルチベータ、ブームスプレーヤ、収穫機を用いる省力機械化体系で作業できる(表1)。
  2. 耕うん同時畝立て施肥作業機は、施肥、耕うん、播種工程を統合するため、作業能率が慣行と比較して80%の省力化率となる(表1)。
  3. 管理作業は、乗用管理機とロータリカルチベータ、ブームスプレーヤの利用で作業能率が向上するため、慣行と比較して48~60%の省力化率になる。収穫作業は、歩行式収穫機の使用で作業能率が向上し、慣行体系と比較して38%の省力化率となる(表1)。
  4. 機械化体系全体では、作業工程の統合と各作業の能率が向上するため、慣行体系と比較して56%に省力化率となる(表1)。
  5. エダマメ機械化体系は、作業負担度(作業姿勢評価点×作業能率)で評価すると慣行作業と比較して播種工程で95%、中耕・培土作業で92~94%、収穫作業で61%、作業全体で81%減少するため、作業者に対する軽労化の効果が大きい(図1)。
  6. 水田転換ほ場でのエダマメ省力機械化体系は、負担面積が慣行体系よりも播種工程で13.4ha、中耕・培土で6.6ha、収穫で4.3ha増加する(表2)。
  7. 水田転換ほ場でのエダマメ省力機械化体系は、損益分岐点面積が5.7haと試算されるため、最小となる負担面積10.4haの範囲内で作業できる(表2、3)。
成果の活用面・留意点
  1. 本体系は、重粘土水田転換ほ場に対しても適応できる。
  2. 畝立て同時播種は、慣行よりも出芽苗立ちが安定するため、播種時期の乾燥や湿害対策に有効である。
  3. 耕うん同時畝立て施肥播種機は、30kW級以上のトラクタを用い、5cm程度の耕深で作業する。
  4. 播種時に粒状の殺虫剤を散布するには、播種機に薬剤散布機を別途搭載する。
  5. 使用肥料は、粒状肥料に限る。
  6. ほ場には、明渠と弾丸暗渠をあらかじめ施工し、排水を良好にする。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010023123
カテゴリ えだまめ 乾燥 機械化体系 軽労化 湿害 収穫機 省力化 水田 施肥 播種 薬剤

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