夏秋どりイチゴ栽培での近紫外線除去フィルム被覆は果実の外観を良くする

タイトル 夏秋どりイチゴ栽培での近紫外線除去フィルム被覆は果実の外観を良くする
担当機関 生産環境部
研究課題名
研究期間 2006~2006
研究担当者 佐藤睦人
芳賀紀之
中村淳
荒川昭弘
大和田清三
発行年度 2006
要約 夏秋どりイチゴ栽培のハウス被覆資材に近紫外線除去フィルムを使用すると、アザミウマ類の食害による被害果が顕著に少なくなるとともに、果実の色が明るく鮮やかになる。
キーワード 夏秋イチゴ、近紫外線除去フィルム、害虫防除、品質向上、着色
背景・ねらい イチゴ栽培において近紫外線除去フィルムをハウス屋根部に使用すると、光線量不足による着色不良や受粉媒介昆虫の活動阻害による果実の形状不良を起こすため適当でないとされる。しかし、近紫外線除去フィルムは、夏秋どりイチゴの品質を低下させる大きな要因であるアザミウマ類の飛来を抑制できる資材である。
本研究では、光線量の多い時期に収穫する夏秋どりイチゴ栽培において、近紫外線除去フィルムの適応性を検討する。
成果の内容・特徴
  1. 近紫外線除去フィルム(波長380nm以下不透過)を屋根部に被覆したハウスは、慣行フィルム(波長380nm以下透過)を被覆したハウスと比較して、少ない薬剤散布回数にもかかわらずアザミウマ類の花への寄生数が少ない(図1)。
  2. 近紫外線除去フィルムは、アザミウマ類の食害による果実への被害を顕著に抑える(表1)。
  3. 近紫外線除去フィルムは、イチゴ果実の明るさを示す指標であるL*値を高くし、果実を明るく鮮やかな色にする(表2)。なお、同フィルムは黄色と青色を示す指標であるb*値も高くするが商品性に与える影響はない(表2)。
  4. 被覆資材の違いによる収量および生育の差は認められない(データ略)。
成果の活用面・留意点
  1. 本成果は、夏秋期に収穫する高設栽培のイチゴ'サマーベリー'のものである。
  2. 近紫外線除去フィルムを展張したハウス内ではミツバチが活動できないので、ハウス開口部に目合4mm以下のネットを張り受粉媒介昆虫としてマルハナバチを放飼するか、ハウスサイドを開放して土着の受粉媒介昆虫を呼び込むようにする。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010023113
カテゴリ いちご 害虫 受粉 防除 マルハナバチ ミツバチ 薬剤

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