リンゴ園でのスピードスプレーヤによる農薬散布時のドリフト対策

タイトル リンゴ園でのスピードスプレーヤによる農薬散布時のドリフト対策
担当機関 青森農林総研
研究課題名
研究期間 2006~2006
研究担当者 櫛田俊明
雪田金助
大川郁子(青森農林総研)
増田幸保(青森農林総研)
発行年度 2006
要約 オウトウ園やモモ園に近接するリンゴ園でのスピードスプレーヤによる農薬散布において、風の条件や片側散布、農薬の選択、防薬ネット等の対策を組み立てることで、近接園へのドリフトを低減できる。
キーワード リンゴ、病害虫防除、スピードスプレーヤ、ドリフト低減
背景・ねらい 2006年5月に農作物等の食品中における残留農薬を規制・強化するポジティブリスト制度が導入された。これにより、農薬散布時の園地周辺における近接作物への薬液飛散(以下、ドリフト)を低減する対策の実施が、これまで以上に重要なものになっている。現在、いくつかのドリフト低減対策が示されているが、その効果を実証した事例は少ない。そこで、園地の実情に合わせて、実施可能な種々なドリフト低減対策を組み合わせ、その効果を実証する。
成果の内容・特徴
  1. 基本的なドリフト低減対策として、1)1~2m/秒以下の風の弱い時に風向きをみながら散布する、2)近接作物に近い列では片側散布に徹する、3)近接作物にも登録がある、あるいは残留基準値の高い農薬を選択する、などを導入する(表1)。
  2. オウトウ園及びモモ園に近接するリンゴ園での農薬散布において(図1)、上記の基本的なドリフト低減対策を導入し、さらに既存の防風施設を活用した防薬ネット(目合い1~1.5mm)の設置等により、ドリフトを大幅に低減でき(図2)、残留農薬の問題も生じない(表2)。
  3. 既存の防風ネット(目合い4mm)の組み合わせでも、ドリフト低減効果が認められる(図2、表2)。
成果の活用面・留意点
  1. ドリフト低減対策の普及活動に活用する。
  2. 立地条件や散布時期の違いなどにより、ドリフト低減の効果は異なる可能性があるので注意する。
  3. 防薬ネットや防風ネットは下部に隙間があると、すり抜ける薬液が多くなるので、隙間を生じないように設置する。
  4. モモ園に近接するリンゴ園で使用した目合い1mmの防薬ネットは簡易式開閉パイプ、滑車等の付属品一式の込みで、約5,500円/mである。なお、オウトウ園に近接するリンゴ園で使用した目合い1.5mmの防薬ネットは試作品で、価格は設定されていない。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010023045
カテゴリ おうとう 農薬 病害虫防除 もも りんご

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