パンくず又はそばくずを利用した南部かしわ低コスト生産

タイトル パンくず又はそばくずを利用した南部かしわ低コスト生産
担当機関 岩手農研セ
研究課題名
研究期間 2004~2007
研究担当者 吉田 登
吉田 力
小松 繁樹
発行年度 2006
要約 南部かしわ28日齢以降に、パンくず30%,大豆粕4%若しくはそばくず30%を配合飼料に混合給与することにより、食品リサイクルに寄与しながら配合飼料と同等の増体性を確保しつつ飼料費を低減させることができる。
キーワード 南部かしわ、パン、そば、食品リサイクル
背景・ねらい 食品リサイクル法が制定され、食品関連事業者は平成18年度までに食品廃棄物の再利用等の実施率を20%以上に向上させることが義務付けられている。本県においても「食品リサイクル推進方針」を策定し、積極的に食品リサイクルの促進を図ることとなっている。これにあわせて、南部かしわ飼養者は、「未利用資源」を活用し「コスト低減」及び「付加価値」を目的とした飼養が行われているが、発育成績及び肉質が不明である。
以上を踏まえ活用方法とそれに伴う飼料費低減効果を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. パンくずの利用
    パンくずの飼料成分は粗蛋白14.1%、粗脂肪5.6%である(表1)。市販配合飼料に30%とアミノ酸不足を補うため大豆粕を4%添加した飼料を、28日齢以降南部かしわ(K系)へ飽食給与することにより(表2)、18週齢で出荷目標体重2.8kgを越し配合飼料100%と同等の増体性を確保できる(表3)。
  2. そばくずの利用
    そばくず(乾麺整形の破砕くず、原料は概ね小麦6割、そば4割の比率のもの)の飼料成分は粗蛋白13.4%,粗脂肪1.1%である(表1)。パンくずに比較して必須アミノ酸であるリジンが多く、市販配合飼料にそばくずのみを30%給与した飼料を、28日齢以降南部かしわ(K系)へ飽食給与することにより(表2)、18週齢で概ね2.8kgに達し配合飼料100%給与と同等の増体性を確保できる(表3)。
  3. 飼料費低減効果
    正肉1kg当たり必要飼料費は、パンくず及びそばくずを利用した場合、それぞれ483円、435円と試算され、配合飼料100%に比べ飼料費をそれぞれ18%、26%低減することができる(表3)。
  4. 肉質について
    肉色の赤色度a値は配合飼料100%より高い傾向にあり、脂肪色は黄色度bが低いものの(表3)、官能試験の総合結果では、配合飼料100%区と比較したところそれぞれほぼ同等の結果であり同等の鶏肉生産が可能である(図1)。
成果の活用面・留意点
  1. 基準2.8kgは一般鶏肉の出荷目標体重である。
  2. パンくずは、食パンを乾燥させ破砕したもの。そばくずは、乾麺の製造工程で発生するもの。
  3. 脂肪色の黄色は、アルファルファミール(黄色色素であるキサントフィルの供給源)を1~2%添加することにより濃くすることが可能である。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010023041
カテゴリ アルファルファ 乾燥 小麦 出荷調整 そば 大豆粕 低コスト 未利用資源

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