キャベツ作において肥料施用量を約30%削減できる畝立て同時帯状攪拌施用機

タイトル キャベツ作において肥料施用量を約30%削減できる畝立て同時帯状攪拌施用機
担当機関 (独)農業・生物系特定産業技術研究機構 東北農業研究センター
研究課題名
研究期間 2001~2005
研究担当者 (株)井関農機
安場健一郎
屋代幹雄
高橋昭喜(岩手県北研)
松尾健太郎
発行年度 2005
キーワード キャベツ、畝立て、施肥、条攪拌施用、施用量削減、環境保全
背景・ねらい
キャベツ・ハクサイ等土地利用型野菜生産において、生産コストの低減及び環境保全的観点から、化学肥料や化学合成農薬の使用量を削減する手法の開発は重要である。そこで、平成15年度に提案した研究成果情報「肥料・農薬施用量を削減できる畝内条攪拌施用技術」(技術・参考)を実現するために、畝立て同時帯状攪拌施用機の実用化を図るとともに農家圃場を用いて現地実証試験を行い、肥料施用量の削減効果を明らかにする。

成果の内容・特徴 1. 「畝立て同時帯状攪拌施用機」は、トラクタ装着型で、畝立て時に肥料と農薬を同時に土壌と攪拌しながら畝内に帯状に施用する作業機である。作業を容易にするためのマーカーを有する(図1、表1)。
2. 肥料や農薬は肥料・農薬ホッパから繰り出され、耕うん軸に取り付けた1組の円盤の間に施用され、円盤間に設置した耕うん爪で土と攪拌されたあと、成形板で畝立て・成形される(図2)。
3. 本機を用いることによって、畝の上部中央の移植位置の近辺に肥料や農薬を土と混合施用することができる。なお、畝幅は55∼60cmに、畝高さは15∼25cmに対応可能である。また、肥料・農薬混合域の幅は円盤間の距離により15∼25cmに、深さは使用する爪の長さにより15∼25cmに設定できる(図2)。
4. キャベツの移植前の畝立て時に、全面全層施用時の70%量の粒状化成肥料を、畝中央の幅20cm×深さ20cmの範囲に畝内条攪拌施用する(単位圃場面積当たりの施肥量を30%削減する)ことによって、慣行の全面全層施用時と同等以上の結球重が得られる(図3)。この結果は同一圃場で複数回繰り返しても同様である。
5. 慣行の全面全層施用作業体系におけるライムソアまたはブロードキャスタ等を用いた肥料・農薬施用作業が省略でき、作業体系を簡略化できる。


成果の活用面・留意点
1. 本機による実証試験は、岩手県内2カ所の農家圃場において、2年間行った。
2. 本成果は、黒ボク土におけるキャベツの畝立て・移植(年内どり)栽培に適用できる。
3. 根こぶ病防除のためのフルスルファミド粉剤を同時に施用できる。なお、同剤は作条土壌混和で使用登録を有する。
4. 本機は平成18年度に市販化の予定である。


URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010022980
カテゴリ キャベツ コスト 市販化 施肥 施用技術 農薬 はくさい 防除 ライム

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