ネギの全自動機械移植に適する苗の形質

タイトル ネギの全自動機械移植に適する苗の形質
担当機関 秋田農試
研究課題名
研究期間 2003~2005
研究担当者 武田悟
本庄求
田口多喜子
加賀屋博行
発行年度 2005
要約 ネギの全自動機械移植に適する苗とは、葉の開きが小さく直立する、苗開度の小さい苗である。機械移植への適性は品種で異なり、順化により高まる。
キーワード ネギ、全自動機械移植、苗開度、順化
背景・ねらい ネギ栽培の省力化のためには、最も作業労力を要する調製作業の省力化がポイントとなる。調製作業を省力化するには、収穫時の揃いが良いことが必須である。そのためには、生育も揃っていなければならない。よって定植時の留意点は、揃った苗を等間隔で植えつけ、その後の生育を揃えることである。
全自動機械移植の場合も、植え付け間隔が一定であることが求められる。そこで、市販されている全自動移植機で様々な品種や育苗処理を行った苗を移植し、植え付け間隔が揃う苗の形質や品種を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 苗の形質の中で、植え付け間隔の変動係数(以下、移植変動)と単独で相関が高い形質はないが、データ間で相関の高いものを除き、主成分分析を行うと、2個の成分が抽出される(図1)。
  2. 第1主成分(寄与率42.5%)は茎葉重、葉鞘径などの量的項目の係数の値が大きいため「苗の大きさ」を、第2主成分(寄与率22.7%)は移植変動、苗開度など移植精度に関わる項目の係数の値が大きいので「植えにくさ」を表すと解釈できる(図1)。
  3. 2個の成分による各項目の関係から、苗開度(最も開く葉の水平面に対する角度θの余弦値)と移植変動は類似している(図1,2)。
  4. 19種類の苗は、主成分得点を用いたクラスター分析によりグループ化できる(図3)。
  5. 機械移植適性が高い苗とは「植えにくさ」が小さい、すなわち苗開度が小さい苗で、品種では‘夏扇4号’のグループ、‘白妙’のグループのものである(図3)。
  6. ‘夏扇4号’は順化処理により移植変動、草丈、苗開度、「植えにくさ」が低下する(表1、図3)。
成果の活用面・留意点
  1. 従来からの技術である剪葉処理も、苗開度を小さくする目的で行われると説明できる。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010022955
カテゴリ 育苗 栽培技術 省力化 ねぎ 品種

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