耐病・良食味水稲新品種「まっしぐら」の採用

タイトル 耐病・良食味水稲新品種「まっしぐら」の採用
担当機関 青森農林総研
研究課題名
研究期間 1999~2004
研究担当者 諏訪 充
上村豊和
川村陽一
境谷栄二
三上泰正
工藤予志夫
菊池晴志
三浦嘉浩
高舘正男
発行年度 2005
要約 水稲「まっしぐら」は、青森県では「中生の早」に属する粳品種で、「ゆめあかり」・「むつほまれ」より良食味でいもち病抵抗性が強く、「むつほまれ」より障害型耐冷性が強く、「ゆめあかり」より収量性が高いので、2005年3月に青森県の奨励品種に採用した。
キーワード イネ、まっしぐら、良食味、いもち病抵抗性、収量性、青森県奨励品種
背景・ねらい 青森県産米は、主に、「つがるロマン」は家庭用、「ゆめあかり」と「むつほまれ」は業務用として生産されているが、業務用については、現行品種よりも食味が優れる品種などが望まれている。そこで、「ゆめあかり」・「むつほまれ」より良食味で栽培特性が安定している「まっしぐら」を奨励品種に採用し、県産業務用米の競争力強化と安定生産を図る。
成果の内容・特徴
  1. 「まっしぐら」は、1999年から2004年まで、「中生の早」熟期の品種を対象とし、青森県の奨励品種決定試験に供試した結果、「ゆめあかり」・「むつほまれ」より食味やいもち病抵抗性が優れ、収量性も「ゆめあかり」を上回るなど栽培特性が優れていることから(表1、2)、2005年3月に青森県の奨励品種に採用した。
  2. 普及見込み地域は、青森県の津軽半島北部や下北地域等の冷涼地域及び津軽中央地帯などの「つがるロマン」が主力の地域を除く県下全域で(図1)、2006年度から普及が開始される。
  3. 移植時の苗丈及び生育中期までの草丈は「ゆめあかり」より長く「むつほまれ」並みで、茎数は同程度、葉色は「ゆめあかり」よりやや淡く「むつほまれ」並みである(データ記載なし)。
  4. 出穂期・成熟期は「ゆめあかり」・「むつほまれ」よりやや遅く、青森県での早晩性は「中生の早」である(表1)。
  5. 稈長は「ゆめあかり」・「むつほまれ」よりやや短く、穂長は同程度、穂数は「ゆめあかり」よりやや少なく「むつほまれ」並みである(表1)。
  6. 障害型耐冷性は「むつほまれ」より強い「やや強」で、いもち病抵抗性は葉いもち・穂いもちともに「ゆめあかり」・「むつほまれ」より強い「強」である(表1)。
  7. 品質は「ゆめあかり」・「むつほまれ」並みで、収量は、「ゆめあかり」より4~7%多く、「むつほまれ」より2~3%少ない(表1)。
  8. 食味は、「むつほまれ」より優り、「ゆめあかり」よりやや優る(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 施肥量は、「むつほまれ」・「ゆめあかり」の地帯別施肥基準に準ずる。
  2. 障害型耐冷性は「やや強」であり、穂ばらみ期の低温時には深水管理をし幼穂を保温する。
  3. いもち病抵抗性は「強」であるが、基本防除を行う。

URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010022940
カテゴリ いもち病 新品種 水稲 施肥 抵抗性 品種 防除 水管理 良食味

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