米糠、菜種油粕の表面散布による除草を行ったときの水田土壌の変化

タイトル 米糠、菜種油粕の表面散布による除草を行ったときの水田土壌の変化
担当機関 福島農試
研究課題名
研究期間 2004~2005
研究担当者 佐藤紀男
発行年度 2005
要約 水田において米糠等の表面散布による除草法を行うと、表面土壌Ehの急激な低下が起こり、二価鉄や酢酸などの発芽や生長に悪影響を与える物質が増加する。一方、5cmの深さでは、米糠等の表面散布によるEhの低下は認められず、比較的良好な環境に保たれる。
キーワード 水田、除草、有機物、Eh、二価鉄、有機酸
背景・ねらい 福島県では、有機栽培等の環境にやさしい技術を積極的に推進することとしており、そのためには、有機栽培農家等に普及している民間技術の科学的手法による検証、解析が不可欠である。米糠等を水田表面に散布する除草法は、「米糠除草」とも言われ、最も有名な民間技術の一つであるが、それによる土壌の変化が調査された事例は少ない。そこで、米糠等の表面散布による除草法を行ったときの水田土壌の変化を明らかにし、技術普及の参考とする。
成果の内容・特徴
  1. 表面土壌では米糠および菜種油粕の表面散布による土壌Ehの急激な低下が認められるが、水稲根が多く分布する地表下5cmの深さまでは米糠等の表面散布による影響が及ばない(図1)。
  2. 表面土壌の二価鉄含量は、米糠および菜種油粕の表面散布直後から増加し、散布後2週間目くらいで最大となる(図2)。
  3. 米糠および菜種油粕の表面散布によって表面土壌溶液中の酢酸含量が増加する。また、表面土壌溶液中のプロピオン酸含量は、米糠散布によっては増加傾向が判然としないが、菜種油粕を散布した区では明らかな増加傾向を示す(表1)。
  4. 米糠および菜種油粕の表面散布による除草効果(無散布区対比の比率)は、雑草乾物重とヒエの発生本数では概ね50%程度である(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 米糠および菜種油粕10kg/a、1回散布による結果である。
  2. 本試験は、粘土含量24%の埴壌土で行われた結果である。米糠等の表面散布による除草効果は、田面水の濁度の上昇による太陽光の遮断等、複数の要因が関係した結果と考えられ、埴壌土より粗粒質の水田では除草効果等が異なるものと推察される。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010022931
カテゴリ 雑草 除草 水田 水稲 ひえ

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