リンドウの露地栽培における養分吸収の実態と適正花段数を確保できる窒素吸収量

タイトル リンドウの露地栽培における養分吸収の実態と適正花段数を確保できる窒素吸収量
担当機関 岩手農研
研究課題名
研究期間 2003~2005
研究担当者 葉上恒寿
高橋正樹
佐藤千秋
発行年度 2005
要約 開花期の10a当たりの養分吸収量は、早生品種では窒素14kg、リン酸5kg、カリ18kgであり、極晩生品種では窒素20kg、リン酸6kg、カリ27kgである。開花期の10a当たりの窒素吸収量は、早生品種の場合13kg以上で花段数4.5段以上、極晩生品種の場合15kg以上で6段以上が得られる。
背景・ねらい 露地栽培のリンドウにおける施肥基準は、生産現場での事例を参考にしたもので、実際に施肥試験を行って策定されたものではない。そのため、施肥量の過不足を生じ、品質低下を招く可能性が指摘されてきた。そこで、早生、極晩生それぞれの主要品種について養分吸収特性を把握し、適正な施肥基準策定の資料とする。
成果の内容・特徴
  1. 早生品種(マシリィ)における開花期の10a当たりの養分吸収量の平均は、窒素14kg、リン酸5kg、カリ18kgである(図1-a)。
  2. 極晩生品種(アルビレオ)における開花期の10a当たりの養分吸収量の平均は、窒素20kg、リン酸6kg、カリ27kgである(図1-b)。
  3. 早生品種(マシリィ)の場合、花段数は窒素吸収量の増加に比例し、開花期における10a当たりの窒素吸収量が13kg以上で花段数は4.5段以上(岩手県が定める標準出荷規格のM品以上に相当)を得ることができる(図2-a)
  4. 極晩生品種(アルビレオ)の場合、窒素吸収量が増加しても一定以上では花段数の増加は頭打ちとなり、開花期における10a当たりの窒素吸収量が15kg以上で花段数は6段以上(2L品に相当)を得ることができる(図2-b)。
成果の活用面・留意点
  1. 本試験には早生品種「マシリィ」、極晩生品種「アルビレオ」を供試した。
  2. この養分吸収量は平均的な値であり、地域、土壌タイプ等によっては必ずしもこの通りでない。
  3. 早生品種は生産現場の実態として出荷規格のM品(花段数 4段)の生産が主であり、L品(花段数 5段以上)が少ないことから、4.5段を目標に窒素吸収量の下限を設定した。
  4. 極晩生品種は出荷規格の最上位である2L品(花段数6段以上)を目標に窒素吸収量の下限を設定した。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010022925
カテゴリ 出荷調整 施肥 品種 りんどう

この記事は