取組体制の違いによる特別栽培米の栽培当初の問題点と取組後の満足度

タイトル 取組体制の違いによる特別栽培米の栽培当初の問題点と取組後の満足度
担当機関 宮城農園研
研究課題名
研究期間 2003~2005
研究担当者 泉澤弘子
小池修
発行年度 2005
要約 個人は、特別栽培米を栽培し始めた当初には問題点も多いが、継続して栽培することで満足度も高くなる。また、組織は個人と比較して特別栽培米に取り組みやすいものの、継続後の満足度を高めるためには「PR活動や交流会」を実施することなどが必要である。
キーワード 特別栽培米、個人、組織
背景・ねらい 宮城県では平成11年から県の認証制度が始まり、現在では県内で約2,000haの面積が認証されている。個人・組織とも取り組み数は毎年増加している。しかし、個人は参入数・撤退数とも多いが、組織は参入数に対して撤退の割合が少ない。
そこで個人・組織別に特別栽培米の栽培当初の問題点や取組後の満足度を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 特別栽培米を栽培した当初では、個人が組織よりも「栽培管理」「販売等」どちらの項目においても、取り組みが困難であったと回答している。特に、栽培管理では「新たな防除機械や肥料散布機械が必要になること」「有機肥料などを作る労働時間がかかる」「防除資材代がかかる」こと、販売面では「PR活動や交流会が実施」「高価格での販売」の項目で問題を抱えている(図1)。
  2. 特別栽培米を継続して栽培することで、個人では「顧客がついた」「高価格での販売が可能になった」と回答する人数が明らかに増加し(表1)、栽培当初と比較して問題点が解決されている。しかし、個人と組織を比較すると、組織はほぼすべて項目で満足度が高くなり、より一層「PR活動や交流会が実施出来る」項目で満足度が高くなっている(図2)。
  3. 個人が特別栽培米に取り組む際には、指導機関・行政等が「栽培管理」「販売等」の情報を提供することで、栽培時の問題が解決される。また、組織は特別栽培米には取り組みやすいものの、継続後の満足度を高めるためには「PR活動や交流会」を実施することが必要である。
成果の活用面・留意点
  1. 新たに認証制度に取り組む際の参考資料として利用できる。
  2. アンケート調査は、平成16年度「みやぎの環境にやさしい農産物表示認証制度」で認証をうけた農業者を対象に郵送で実施し、回収したものである。郵送の対象者の内訳は、個人認証115人うち回答者数63人(回答率:54.8%)組織34経営体うち回答者14経営体(回答率:41.2%)である。生産組織の内訳は、任意組織7組織・法人7組織である。
  3. 個人認証農家の取組年数の平均は、8.4年。取組3年以上が81%である。組織認証農家の取組年数の平均は、9.1年。取組3年以上が93%である。
  4. 特別栽培米を栽培した問題点を把握するために、”環境に配慮した米づくり”といいかえて設問を実施している。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010022900
カテゴリ 経営管理 栽培技術 肥料散布 防除

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