小麦品種「ゆきちから」の収穫適期

タイトル 小麦品種「ゆきちから」の収穫適期
担当機関 岩手農研
研究課題名
研究期間 2003~2005
研究担当者 高橋大輔
長谷川聡
荻内謙吾
大清水保見
発行年度 2005
要約 「ゆきちから」の澱粉粘度は成熟期後の降雨により「ナンブコムギ」よりも早く低下することから、成熟期後は雨に当てないようできるだけ早く収穫する必要がある。
キーワード コムギ、ゆきちから、澱粉粘度、収穫適期
背景・ねらい 製パン適性が高く赤さび病に強い小麦品種「ゆきちから」は平成15年から県奨励品種として普及しているが、実需者からは品質の安定確保が求められている。
しかし、収穫時期が梅雨と重ることから穂発芽やそれに伴う澱粉粘度の低下など内部品質の低下が起こりやすい。また、「ゆきちから」は穂発芽性が「中」と「ナンブコムギ」より劣るため、成熟後遭雨により製パン適性を急速に損なうおそれがある。そこで収穫時期及び降雨と澱粉粘度の関係を調査し収穫期間の限界を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 「ゆきちから」の澱粉粘度は成熟後降雨に遭遇することで急激に低下し、その速度は「ナンブコムギ」より早い。(図1)
  2. 多雨年では成熟期後数日でRVA最高粘度が135を下回ることもある。(図2)。
  3. 以上より成熟期前後に長期間の降雨が予測される場合には、収穫可能な水分(概ね30%以下)に達したならば速やかに刈り取り、二段乾燥や乾減率を下げて乾燥し、褪色粒を抑える必要がある。
成果の活用面・留意点
  1. 「ゆきちから」を作付する生産組織等は、保有する収穫機及び乾燥機の能力に応じて無理のない作付面積とすること。
  2. 収穫期間が短いため冬期播種等を組み合わせ収穫時期の分散を図ること。
  3. 成熟期は調査基準に基づき、粒に爪跡が僅かにつき固い蝋状になった時期(概ね子実水分25%)としている。
  4. 本成果では谷藤(1999)の報告を基に、全農岩手において行われた調査結果において整合性が認められることから、RVA最高粘度135(RVU)がパン用小麦のランク基準であるフォーリングナンバー 300に相当するものとしている。
  5. 参考文献としては、谷藤(1999) 育種・作物学会北海道談話会会報 No.40 P.89-90 がある。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010022887
カテゴリ 育種 乾燥 小麦 収穫機 播種 品種

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