山形県納豆用極小粒だいず「東北148号」の認定品種採用

タイトル 山形県納豆用極小粒だいず「東北148号」の認定品種採用
担当機関 山形農試
研究課題名
研究期間 2003~2003
研究担当者 鈴木雅光
柴田康志
相澤直樹
発行年度 2003
要約 「東北148号」は極小粒で栽培適性及び納豆加工適性に優れている納豆用ダイズ新品種候補である。「鈴の音」と比べ成熟期が遅い中生の中で、耐倒伏性に優れ、収量性が並からやや高い。また、納豆用としては初めてダイズモザイクウイルス病抵抗性が強である。2003年度から認定品種として採用する。
キーワード ダイズ、東北148号、納豆用大豆、小粒、認定品種
背景・ねらい 大豆の本格的生産により、本県の大豆作付け面積は飛躍的に拡大しており、生産量の増大が見込まれる中で需要拡大推進が重要となる。納豆製造業者からは、県産の良質な納豆専用品種の生産が望まれていることから、奨励品種決定調査において納豆用小粒、極小粒系統を供試し検討を図ってきた。
成果の内容・特徴 1.
「東北148号」は東北農業試験場作物開発部大豆育種研究室刈和野試験地において、1992年にダイズモザイクウイルス病抵抗性で耐倒伏性に優れる納豆用極小粒品種の育成を目標に、「刈交778F5」を母に「コスズ」を父として人工交配を行い、選抜・固定をおこなった。
山形県では、奨励品種決定調査において2000年に「刈系637号」で予備試験を実施し、2001年より生産力検定及び現地試験を実施し有望と判定された。
2.
百粒重が約11gで粒大は“極小”である。成熟期は「鈴の音」より10日程度遅い中生の中、やや短茎で倒伏抵抗性は強い。収量性は「鈴の音」並からやや高い(表1、2)。ダイズモザイクウイルス病の抵抗性はA・B・C・D系統に抵抗性を持つ“強”であり、褐斑粒の発生は見られない(表3)。
3.
耐倒伏性に優れており、コンバイン収穫に適性があるものの、最下着莢位置が低い。
4.
県内の納豆製造業者からの試作納豆の官能評価では色や外観がよく総合評価も良好である(表4)。また、納豆メーカーにおける適性評価ではスズマルと同等で納豆加工適性に優れる。
成果の活用面・留意点 1.
山形県初の納豆用品種として認定品種に採用し県内平坦~中山間地を中心に100ha程度の普及が見込まれる。
2.
最下着莢高が低いため、汚損粒を出さないようにコンバイン収穫での刈高に注意する。
3.
育成地の評価ではダイズシストセンチュウ抵抗性を持たないため、センチュウ汚染圃での栽培や連作は避ける。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010022523
カテゴリ 育種 加工適性 新品種 需要拡大 大豆 中山間地域 抵抗性 品種

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