ハウス食用ホオズキの挿し木苗利用による作期前進

タイトル ハウス食用ホオズキの挿し木苗利用による作期前進
担当機関 秋田農試
研究課題名
研究期間 2001~2002
研究担当者 田口多喜子
檜森靖則
発行年度 2002
要約 食用ホオズキ(Physalis peruviana L)のハウス栽培において、前年養成した親株から挿し穂をとり、3月上旬挿し木、4月中旬定植すると、慣行の実生苗定植に比べ約40日収穫が早まり、果実重も大差ない。挿し穂の採取部位は枝の最上部が適する。
キーワード 食用ホオズキ、ハウス栽培、育苗、挿し木、挿し穂
背景・ねらい 中山間地域では、多様な特産作物の生産が行われている。その中で、食用ホオズキは軽量で、しかもジャムやアイスクリームなどの加工に向くことから、特徴あるマーケティング戦略が可能である。対象地域のK村に食用ホオズキが導入されて4年目となるが、主体であった露地栽培を品質向上と収量確保のためハウス栽培に切り替えてきている。しかし、これまでの実生苗定植では収穫始めが7月下旬と遅く、収量も安定しなかった。そこで、7月上旬の需要期に応えるため、作期をできるだけ前進させる技術を開発し、作型確立を図る。
成果の内容・特徴 1.
「親株養成方法」前年の11月上旬に収穫終了時の株に発生した側芽を取り、長さ10cmに調製し、バーミキュライトに挿す。発根後10.5cm径のポリポットに仮植し、1月中旬に20cm径の深鉢に最終鉢上げを行い、親株とする(図1)。
2.
「苗用挿し木方法」養成した親株から3月上旬に挿し穂を取り、10cm長に調製し、バーミキュライトに挿す。発根後12cm径のポリポットに鉢上げする(図2・図3)。
3.
4月中旬定植で実生(慣行)苗定植より開花が早まり、約40日早い6月上旬に収穫が始まる(表1)。
4.
挿し木苗定植は、下位節から着花する。挿し穂部位を枝の最上部とすると、草丈・茎径の生育が旺盛で、収穫節位が低下し、収穫が早まる(表1)。
5.
3月上旬・最上部挿しの収量は、8月上旬までの早期収量及び全収量で実生(慣行)苗定植より勝る(表1・図4)。
成果の活用面・留意点 1.
親株養成は鉢植えで行い、最低気温を10℃以上で管理する。
2.
定植が4月中旬となるため、約1カ月間夜間不織布等でのトンネル保温が必要となる。
3.
保温期間中は徒長しやすいので、水分を控えめにし、換気を十分に行う。
4.
本年のように7月・8月が日照不足の年は、落花や落果により減収する。そのため、通常管理でも整枝・摘葉などを適宜行い、受光態勢を良くする。
5.
オキシベロン粉剤の使用は、食用ホオズキへの登録拡大が必要である。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010022506
カテゴリ 育苗 加工 くり 栽培技術 挿し木 中山間地域 ほおずき

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