良食味で耐冷性の強い水稲新品種「駒の舞(ふ系189号)」

タイトル 良食味で耐冷性の強い水稲新品種「駒の舞(ふ系189号)」
担当機関 青森県農業試験場 藤坂支場
研究課題名
研究期間 1991~2002
研究担当者 坂井 真
須藤 充
舘山元春
神田伸一郎
坂本聖子
春原嘉弘
上原泰樹
前田一春
八島敏行
川村陽一
横山裕正
諏訪 充
発行年度 2002
要約 「駒の舞」は寒冷地北部で”中生”に属する。短稈偏穂重型で耐倒伏性は“強”である。収量性は「むつほまれ」にやや優る多収であり、食味および耐冷性は「むつほまれ」に優る。「認定品種」として青森県の南部地域向きに普及予定である。
キーワード 水稲、新品種、駒の舞、良食味、寒冷地、耐冷性
背景・ねらい 青森県における水稲の中生主力品種「むつほまれ」は、多収であるが食味が不十分であり、また耐冷性も十分でなく過去に幾度も冷害により大きな被害を受けている。このことから、特に冷害常襲地である県南部地域向けに、良食味で耐冷性が強く安定して栽培できる中生品種が要望されていた。
成果の内容・特徴
  1. 「駒の舞」は「山形40号」を母、「ふ系164号」を父として1992年に交配を行った後代から育成された粳系統である。
  2. 出穂期および成熟期は「むつほまれ」並か1日程度おそく、寒冷地北部では“中生の早”に属する。草型は中短稈偏穂重型である。「むつほまれ」より稈長はやや長く、穂長は並かやや短く、穂数はやや少ない。
  3. 収量性は「むつほまれ」にやや優る。玄米の外観品質は「むつほまれ」並みの“上下”である。しかし高温登熟条件では乳白・腹白が多くなる傾向がある。食味は粘りがあり「むつほまれ」に明らかに優り、「ゆめあかり」に近い“上下”である。
  4. 障害型耐冷性は「むつほまれ」に優り、「ゆめあかり」並みかやや優る”強”である。
  5. いもち病真性抵抗性遺伝子はPia, Pii, Pikであり、圃場抵抗性は葉いもちには“やや強”、穂いもちには“やや強”である。穂発芽性は“やや難”である。
  6. 以上の特性から、「駒の舞」は青森県の南部地域を中心とした地帯に、良食味、耐冷性、多収の中生種として適すると考えられる。
成果の活用面・留意点
  1. 出穂後高温が予想される場合は、品質低下のおそれがあるので、掛け流し灌漑等で地温を下げる管理を行う。
  2. 耐倒伏性は強いが、過度の多肥条件は倒伏と品質低下を招くので適正な肥培管理を行う。
  3. 穂いもちに対する抵抗性は「やや強」(東北新基準で「中」)程度であるので、常発地では基本的な防除を欠かさず行う。
  4. 認定品種として普及させる。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010022427
カテゴリ いもち病 新品種 水稲 抵抗性 抵抗性遺伝子 凍害 肥培管理 品種 防除 良食味

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