CMV弱毒ウイルスを利用したメロンモザイク病の防除

タイトル CMV弱毒ウイルスを利用したメロンモザイク病の防除
担当機関 山形県立園芸試験場
研究課題名
研究期間 2000~2002
研究担当者 佐藤健治 
発行年度 2000
要約 CMVの弱毒株「SH208」は、アールス系メロンの他に露地メロンにも適用可能である。また、弱毒ウイルス接種による苗質、果実品質の低下は認められない。
背景・ねらい メロンでは、CMV(キュウリモザイクウイルス)によるモザイク病により生育および収量に大きな被害がもたらされるため、現在は本ウイルスの媒介昆虫であるアブラムシ類を殺虫剤の多数回散布により防除している。しかし、環境保全型農業推進のためには、殺虫剤散布回数の削減が不可欠である。そこで、新たに新たに山形県がアールス系メロンを対象に作出したCMV弱毒株「SH208」が露地メロンへも適用拡大が可能であるか検証する。
成果の内容・特徴
  1. 露地メロン「タカミ」の本葉第1葉展開始めにNicotina glutinosaで増殖させたCMV弱毒株「SH208」の3倍希釈粗汁液をカーボランダム法で擦り付け接種すると、9割程度の感染率が得られる(表1)。また、本弱毒ウイルスに特有な病徴として、接種葉に軽微な退緑斑点、上葉に軽微な退緑斑点もしくは葉脈透過が必ず現れるので、それらを指標とすることで実用上十分な感染の判定ができる。
     
  2. 弱毒株「SH208」の干渉効果により殺虫剤散布回数を削減できる(表2)。
      
  3. 弱毒ウイルス接種をしても果実の外観や食味等の品質低下は認められない(表3)。
      
  4. 弱毒ウイルス接種に要する10a当たりの作業時間は約7時間、所要労働費は5,600円ある(表4)。
成果の活用面・留意点
     
  1. WMV2等の他ウイルスによるモザイク病が混発しているほ場では、本弱毒ウイルスを利用しても防除効果が期待できないので、利用予定地域では、事前にモザイク病の発生実態調査を行う必要がある。
  2. 弱毒株「SH208」は、キュウリ、シロウリではウイルスが増殖するが病徴を示さない。また、スイカ、カボチャ、ユウガオ、トウガン、マクワウリおよびヒョウタンでは増殖、病徴いずれも認められない。
  3. 弱毒株「SH208」は、山形県立園芸試験場で供給可能である。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010022182
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