「琉球多蚕繭」を用いた「鷹山絹」用新蚕品種の省力的な5齢条桑育・一斉上蔟法

タイトル 「琉球多蚕繭」を用いた「鷹山絹」用新蚕品種の省力的な5齢条桑育・一斉上蔟法
担当機関 山形県蚕糸総合研究センター
研究課題名
研究期間 1997~1998
研究担当者
発行年度 1997
要約 ブランドシルクである「鷹山絹」の素材となる琉球多蚕繭は原蚕種であるが、5齢を条桑育で飼育し、一斉上蔟を行うことにより、収繭量は増加し、作業能率は40%程度に省力化できる。
背景・ねらい 養蚕農家の経営安定を図るため、高級紬製品の「鷹山絹」が開発中である。
本紬製品には軽さ、光沢などが消費者ニーズとして求められていることから、
従来とは異なる蚕品種が要望され、選抜されてきたのが「琉球多蚕繭」である。
この品種は原蚕種であり、
その飼育は新梢給与で一頭拾いによる上蔟が前提であるため、
条桑育で一斉上蔟を行うことにより作業能率の向上を図る。
成果の内容・特徴
  1. 「琉球多蚕繭」の食桑は緩慢で、5齢最大蚕体重は1.4gと小さく、
    経過日数は20日間である(表3)。
  2. 「琉球多蚕繭」の5齢を条桑育で飼育した場合は、新梢給与と比べて、
    減蚕歩合、収繭量に孫色はみられない(表1)。
  3. 一斉上蔟は、過熟蚕の発生が防止できることから、座中繭歩合が低く、
    上蔟40時間後の未営繭蚕(うろつき)もなく、繭重の低下も全くみられない
    (表2)。
  4. 「琉球多蚕繭」の飼育を5齢は条桑育で飼育し、一斉上蔟を行う事で、
    給桑、熟蚕拾いの作業時間は各々慣行区の半分以下になり、
    全体では60%程度の省力化が図られる(表4)。
    これは主に、桑こきが不要なことと、
    2日間以上を要した熟蚕拾いが一度で済むためである。
  5. β-エクダイソンの散布は、未営繭蚕歩合を多少低下したものの、
    経過日数、座中繭発生等に顕著な効果はみられなく、
    その使用はとくに必要ない(表4)。
成果の活用面・留意点 5齢桑付けは、発育経過毎に口分けしておくと、一斉上蔟が効果的に進められる。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010021690
カテゴリ カイコ 経営管理 省力化 品種

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