タイトル |
作溝・播種同時作業機いよるネギ直播栽培の省力化 |
担当機関 |
秋田県農業試験場 |
研究課題名 |
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研究期間 |
1994~1996 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1997 |
要約 |
直播ネギの作溝・播種同時作業機を試作した。水田転換畑においても作溝・播種同時作業機の作業精度は高い。作溝・播種同時作業により、それぞれ別作業する場合に比べ40%の省力化が可能で、収量、品質にも大きな差がない。
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背景・ねらい |
秋田県のネギ栽培は、ほとんどが移植栽培である。 したがって、ネギの栽培面積が拡大するにつれ、 定植ならびに収穫・調製作業の省力化が求められている。 秋田農試では、ネギの育苗・定植作業の省力化をねらいとして 直播栽培に取り組んでおり、これまでに播種量や作溝深等について検討を進め、 水田転換畑での作溝・播種同時作業機による省力化技術を開発した。
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成果の内容・特徴 |
- Mt社管理機MV-70V(7.0ps)とT社ロール式播種機TP-1000を連結し、
直播ネギの作溝と播種を同時に行える作業機を試作した。 また、播種機のロールを改良し、 ネギコート種子を2.0cm間隔で播種できるようにした (図1)。
- 20mm以下の砕土率84.9%、土壌含水比45.1%の水田転換畑(前年水稲無代かき直播栽培)
でも、作溝・播種同時作業機(試作機)により約20cmの作溝深を確保することができ、 播種間隔、播種深の作業密度は概ね高い(表1、2)。
- 作溝・播種別作業の有効作業時間は2.0hr./10aである。
作溝・播種同時作業の有効作業時間は1.2hr./10a(作溝・播種別作業対比60)となり、 約40%の省力となる(表2)。
- 作溝・播種同時作業した場合のネギの収量、品質は、
それぞれ別作業で行った場合と大きな差がない (表3)。
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成果の活用面・留意点 |
- 水田転換畑でネギの植播栽培を行う場合、排水性の良い水田を選び、
前作水稲は無代かき栽培などを行って畑地化を促進させる。 また、重粘土水田では、前作にエダマメやキャベツを作付け、 ある程度砕土率を高めた圃場条件で栽培を行う。
- 砂質土など乾燥しやすい土壌では、種子の発芽率が低下するので作付けを避ける。
- 現時点では、ネギの初期除草剤が開発されていないため、
手作業による除草が必要となる。
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URL |
http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010021672 |
カテゴリ |
育苗
えだまめ
乾燥
キャベツ
栽培技術
省力化
直播栽培
除草
除草剤
水田
ねぎ
排水性
播種
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