冷温高湿貯蔵庫及びMA包装段ボール箱によるりんご「さんさ」の鮮度維持

タイトル 冷温高湿貯蔵庫及びMA包装段ボール箱によるりんご「さんさ」の鮮度維持
担当機関 岩手県農業研究センター
研究課題名
研究期間 1997~1998
研究担当者
発行年度 1997
要約 りんご早生品種「さんさ」の鮮度保持には、冷温高湿貯蔵庫による-2度C貯蔵が有効である。普通段ボール箱では約40日、MA包装段ボール箱とヒノキチオールシートの組み合わせでは50~60日の商品性保持が可能である。
背景・ねらい りんごの「さんさ」は、気温が高い9月上旬の収穫であるため、
即時予冷が重要である。さらに、晩生種と比べて果肉が緻密でない性質があるため、
いっそう鮮度保持が難しく、市場流通期間が限定されている。
しかし、中生種の収穫までは一定の需要が見込まれ、
さらに高鮮度果実を一定期間以上出荷可能になれば、
価格安定と需要拡大が図られると考えられる。
そこで、近年開発された新型貯蔵庫、梱包容器、各種鮮度保持資材等を利用して、
効果的かつ実用的な貯蔵方法を開発する。
成果の内容・特徴
  1. りんご早生品種「さんさ」の鮮度保持には、冷温高湿貯蔵庫を利用した
    -2度C貯蔵が有効である(表1)。
  2. 冷温高湿貯蔵庫による-2度C貯蔵では、普段段ボール箱で約40日の商品性保持、
    MA包装段ボール箱(以下、MA箱と略)とヒノキチオールシートを用い、
    ポリプロピレンテープH張りとすると50~60日の商品性保持が可能である
    (表1)。
    ※貯蔵後硬度の個体差がプラスマイナス1.5ポイント程度あることから、
    平均硬度で13ポンド以上を商品性保持限界とする。
  3. 貯蔵適性があるのは、一果重250g、果肉硬度(Fruit Pressure Meter φ11.3mm
    により測定)15ポンド、地色指数3.5程度までの果実である。
    これより大きい果実や硬度の低い果実は貯蔵性が劣る。
  4. 「さんさ」の場合、MA箱等の特殊資材は、-2度C貯蔵で保鮮効果が発揮され、
    プラス温度域ではメリットがない(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 「さんさ」の貯蔵における技術指導の参考として活用する。
  2. 収穫後予冷では、冷温高湿貯蔵庫の冷却速度は既存の強制通風予冷より小さい。
  3. 普通冷蔵庫は温度の振れが大きく(プラスマイナス2度C前後)、
    -2度C貯蔵では果実が凍結する危険性が高い。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010021634
カテゴリ 出荷調整 需要拡大 品種 りんご

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